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極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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11/10 東京オペラシティ 東響 第107回オペラシティ定期

東京交響楽団 第106回東京オペラシティシリーズ

 指揮:ジョナサン・ノット
 ヴァイオリン:神尾真由子

 モーツァルト:セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60

 先週の新潟に続いてノット・東響コンビ2連戦?目。今日は先週と違いむしろOEKあたりで組みそうなこじんまりした?プログラム。

 モーツァルト。今日の演奏がいわゆる「モーツァルト」か?といわれるとどうかとも思うが、正真正銘「ノットのモーツァルト」それもとびっきり素敵で極上の。そのくらい個性的な演奏。今の感覚で曲に新たに生命を吹き込んだような。それも東響の弦楽セクションの豊かで艶やかな響きがあってこそ。現在のこのコンビの充実度合いが如実に現れていた。

 ストラヴィンスキー。数年前にケント・ナガノ&OSMで聴いたときはもっととんがった印象の曲だったけど、今日の神尾さんの艶やかに歌うヴァイオリンで聴くとまるで既にレパートリーとして古典になったような印象。ノット東響コンビが優しくでもクリアにヴァイオリンに寄り添い対話する。全体にプロコフィエフの古典交響曲を聴いてるくらいに平易に響く。ずっと構成は複雑なはずなのに。どういう魔法をかけたのだろう?(笑)

 昨年このコンビで新潟でエロイカを聴いた。圧倒された。それまでOEKで聴く曲なのだと思ってたベートーヴェンをやはりフル編成のオケで聴きなおしてみるべきかと思ってたところに、同じコンビでしかもベト4を、というチャンスカード。
 冒頭の弦と木管で始まる重い序奏から疾走感満点の第一主題に入ったあたりでもう今日の演奏はとんでもないことになるぞ!感満点。相変わらずノットさんのオケの隅々まで手を入れ動かすクリアで生命感溢れる展開。
 重厚ででもチャーミングな第2楽章、生き生きと弾むような第3楽章を経て、一気呵成に畳み掛けるようなフィナーレはもう笑いながら(周りの人が見て気付いたらさぞ不気味だったかもw)聴いてた。これだけ叩きのめされたらもう笑うしかないじゃないか。参りましたもう好きにして!みたいなw

 ちょっと雑感を。たまたま同じコンビで先週今週と違うホールの安い席で聴いた。あくまでも私見だけど、オペラシティの音は素晴らしいけれど一番美味しいところを味わえる席はごく少ない、逆に言えば席の善悪がはっきり分かれる気がする(無論だから安い席種は安いわけだが)。一方新潟りゅーとぴあの方が席による良し悪しはまだ少ない気がする。品なく言えば「貧乏人に優しい」ホールな気がする。

 自分は数年来OEKの定期会員をやっている。自分が聴いたなかでもピヒラーさんの6番やハーディングさんの5番、大植さんの9番(こちらは賛否あるかもw)井上さんの二度の6番など胸を張って「名演だ!」と言える演奏に接してきたが、ここまで来たら一度でいいからノットさんとOEKの共演を聴いてみたい。東響さんの英断で確か2026年までの長期政権?のはずなのでどこかのタイミングで是非。8番あたりがいいなあ個人的には(もう妄想の域)w


11/4 新潟りゅーとぴあ 第110回東響新潟定期

東京交響楽団 第110回新潟定期演奏会

 指揮:ジョナサン・ノット
 ピアノ:ヒンリッヒ・アルパース

 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
 ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27

 昨年ちょうど同じ頃に聴いたエロイカにシビレた、その組み合わせ。昨日サントリーホール定期の同じプログラムはツイッターのTL上で大絶賛大会だったので、期待感満点で臨んだ。

 ブラームス。よく解説とかで言われる通り協奏曲というよりはピアノの入った交響曲。スケール感、ブラームスらしい構成の妙味、ピアノパートの美しさ、どこをとってもメイン感満点の素晴らしい出来。
 欲を言えば、ソロイスティックな聴かせどころが決して華やかではない曲なのでもう少しピアニストさんの音に押しの強さがあってもよかったかも。この上なく美しく端正な音ではあったけど。

 ラフマニノフ。もちろんメランコリックな第3楽章が有名な曲なんだけど第1楽章からもうシビレまくり。溢れるロシアロマンティシズム、シンフォニストとしてのチャイコフスキーの正統的後継が実はラフマニノフである、と真正面から提示してくれた演奏。
 これもよく言われる「映画音楽みたいな」とか「甘美に過ぎる」とか言われないようにどちらかというと素っ気なく第3楽章を演奏されることが多いなかで、今日の演奏は遠慮なく遅めのテンポでタップリと歌わせるけれど、第1楽章から一貫して流れるロシアの風土性がスケール感と相まって極上のアダージョ楽章に昇華する。マーラーの欝症で複雑な(それも好きだけど)長大なアダージョ楽章へのアンチテーゼのよう。
 丁寧で行き届いた音楽作りは怒濤のフィナーレでも崩れることなく聴衆を圧倒する。まるで「どうだ!」と見栄を切るような煽りまくりのコーダが終わる頃にはもう半泣き。もうどうにでもしてください。参りましたm(_ _)m

 もちろんどのパートも上手いんだが、印象に残ったのが木管セクション。ホントに上手くて美しい。特にオーボエが(イングリッシュホルンも含めて)素晴らしい。

 今週末は東京に出張研修が入ったのでちょうどタイミングよく初台の定期とミューザのコンサートと東京交響楽団を連チャンで聴ける。これはもう期待するしかない!

(注)このスケジュールが組めるからどちらでもよかった出張研修を受けた訳じゃないからねっ!

11/1 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第408回定期公演 

オーケストラ・アンサンブル金沢 第408回定期公演

 指揮:鈴木雅明
 ソプラノ:リディア・トイシャー
 テノール:櫻田亮
 合唱:RIAS室内合唱団

 クラウス:教会のためのシンフォニア ニ長調 VB146
 モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
 メンデルスゾーン:キリスト 作品97
 メンデルスゾーン:詩篇42番「鹿が谷の水を慕いあえぐように」作品42

 BCJ主宰として名高い鈴木雅明さんOEK初客演に共演がヨーロッパの腕っこきRIAS 室内合唱団という、今シーズン目玉プロ(チケット価格も定期最高ランク)。事前から期待値高かったんだが。

 前半戦。馴染みのないクラウス作品の、緻密で美しい組み木細工のような長大なフーガからもうOEKの機動力全開。モーツァルトの40番も、まるで全てのパートにことごとくキューを出して組み上げるような緻密かつ疾走感満点な演奏。奏法自体は特にピリオドということではなく普通のモダンオケの音なんだが、何度もOEKで聴いたはずのこの曲が、ここまでスリリングにまるで初体験のように感じるとは。前半戦から既にメイン感満点。

 メンデルスゾーンの合唱作品を実際に聴いたのはヤマカズ指揮OEKで「讃歌」位だったと思うが、こんなに素晴らしい作品を未聴だったとは!
 語弊はあるだろうが、メンデルスゾーンがバッハのマタイ受難曲に感動して「よし、俺も一丁こういうの書いてみようか!」と(無論こんなに下品な言い回しはしたはずもないが)取り組んだ(と勝手に妄想)のに未完に終わった「キリスト」。マタイよりドラマティック度合いは更に高い受難パートが緊迫感満点。詩篇42番も深く峻厳な信仰心に裏付けられた感動的な音楽。
 とにかく合唱が素晴らしい!全員がソリストクラスの声楽家が4~50人集まって、完璧に声を溶け合わせてハーモニーを作ったらどんなに凄まじい音になるか!まさに天上の音楽。最初の入りから痺れ、トロトロに蕩けて、圧倒され打ちのめされた。前半戦ではカリッカリにスリリングな音楽を呈示したOEKが後半はその合唱に美しく溶けて寄り添う。そこに更にパイプオルガンが壮麗に鳴り響く。もうどうにでもしてくれ。俺はもう浄土真宗本願寺派門徒を辞めてキリスト者になる!←嘘

 鈴木雅明さんの指揮を聴くのは今日で2回目、モダンオケは初めて(前回は無論BCJ)。今日聴いた勝手な印象というか思ったことだけど、これからどんどんモダンオケに軸足を移していかれるんだろうか?だとしたら、世界で小澤征爾さんのポジションに最も近い日本人指揮者になっていくんじゃないか?と勝手に妄想してた。お願いです毎年金沢に客演してください一年おきでもいいですからm(_ _)m

 …オケは、大変だろうなきっと。そんな気がする。

10/20 びわ湖ホール イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル

イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル

 オール・ドビュッシー・プログラム

 『ベルガマスク組曲』
 『マスク』
 『映像』第1集

 『子供の領分』
 『前奏曲集』から「亜麻色の髪の乙女」「とだえたセレナード」「沈める寺」「妖精たちは優美な踊り子」「ヒースの荒れ地」
 『喜びの島』

 最近あまりないけど、以前は魚津ミラージュホールでよくリサイタルのあったイリーナさんの演奏を久々に聴く。ピアノがエラール製とのアナウンスが事前にあって、確かにステージ上にはいつもの黒光りしたのではなく見慣れない茶色の木目調の楽器が。とはいえコチラはスタインウェイもベーゼンドルファーもヤマハも区別がつかない耳音痴なのでさて。

 ピアノにもドビュッシーにもさして詳しい訳でもないんだが、勝手に解釈すると前半が言葉からイメージされる抽象画的作品、後半がより具体的なキャラクターを持つ具象画的作品といったところか。「自分はこの音からこう見えるんだが」という前半「ほらこんな風に音にしたらこう見えない?」という後半。
 
 よく「ハッと息をのむような美しい瞬間」が何度も訪れるというが、そんなもんじゃなくそういう「瞬間」がずっと続く時間。その間コチラの耳がどんどん鋭敏になっていく。耳の奥から頭の芯のずっと奥まで音楽に満たされた、幸せな、でもすっごく疲れた。いい意味で。

 相変わらずイリーナさんの圧倒的な明晰なピアノ。ドビュッシーって結構響きの厚く強い部分があって耳にきついところもあるのだけど、常にどこかしらまろやかに響くのはやはりエラール製だからなんだろうか。響きのなかにいい意味の雑味みたいなものが含まれていてまるでチェンバロみたいな響きも。

 子供の領分の第4曲「雪は踊っている」が素敵だったなあ。あと夏にペレアス観たためかやはり水をテーマにした「映像」が印象的。

 やはりペレアスに出てきた、ペレアスが塔の上から垂らされたメリザンドの髪を掻き抱く官能的な場面の響きが「喜びの島」にもエコーしてた気がする。なので題名の邦訳「喜びの」は実は「悦びの」ではないか?などと。まあそれではあまりにも露骨か(笑)←やはり書き手の品性が

10/19 オーバードホール 桐朋アカデミー 協奏曲の夕べ

桐朋アカデミー・オーケストラ 協奏曲の夕べ

 指揮:梅田俊明
 
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」から第一楽章
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調

 毎年恒例、桐朋学園大学院大学在学生オーディションソリストによる協奏曲尽くしのコンサート。

 今日イチはラヴェル。根本的に音・タッチが美しく粒立ちがよくないと全く様にならない曲なんだけど、申し分なし。第二楽章冒頭からの長大なソロはもちろん美しいがリズミカルなパートもキラキラに美しい。まあ、欲を言えばもう「半押し」くらいキツさがあった方が、という向きもあろうが、自分はこういうリリカルラヴェルは大好物。もううっとりして聴いてた(オッサンが使うとどうも気色悪いw)

 ラフマニノフは、ソリストさんの趣味か担当教授さんの趣味か知らないけど、もうこの曲を選んだ時点でブラヴォもの。初体験。CDすら持っていない。とても魅力的な曲。確かに第2番のようなキャッチーなメロディーはないけれど、バーバリズムの萌芽が見えるような第一楽章に変拍子で飛び回る第三楽章、実に愉しい。ソリストさんもいくらか粗さもあるがエッヂの効いた熱演。ラフマニノフはこう弾かなきゃ様にならんぞ、という押しの効いた演奏。好感。

 メインのチャイコフスキー。どっちも聴いた人なんていないだろうからこういう比較は変なんだが、6月のOEK小松定期でもチャイコフスキーの1番が演奏されたんだけど、技術的に、というかタッチの正確さからしたらその時のソリストさんの方がよかったが、ソリストらしい「立った」ソロを今日のソリストさんはむしろ聴かせるスキルを持っていたと思う。が、残念ながら第一楽章途中のほとんど止まりかける重大事故寸前の重大ヒヤリ(たぶんソリストさんが数小節飛ばすかズレた)のため完全に音楽が瞬間的に崩れ、それ以降落ち着いて聴けなくなってしまった。もったいなかった。数年前やはりこの協奏曲の夕べでこの曲が掛かったときは明らかにソリストさんの技量が足りず不完全燃焼、今日はイケると思ったら、だったのでどうもこの曲は桐朋にとって鬼門なのかも。もちろんポピュラーではあるけど基本的にソリストにとって難曲なんだろうけど。


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プロ野球独立リーグ・富山GRNサンダーバーズ私設応援団ユーフォニアム&トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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