極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

Entries

1/13 サントリーホール 読響 第574回定期演奏会

読売日本交響楽団 第574回定期演奏会

 指揮:シルヴァン・カンブルラン
 クラリネット:イェルク・ヴィトマン

 ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」から“4つの海の間奏曲“
 ヴィトマン:クラリネット協奏曲「エコー=フラグメンテ」(日本初演)
 ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 作品106

 昨年末のブログでも書いたが、ブルックナーの音が聴こえてきた時点で既に耳がワクワク悦んでいるので僕が「いい!」と言ってもあまりあてにならんかと(笑)

 それはさておき、そのブルックナー。勝手なイメージかもしれないが昔からの「悠然とした」「馥郁たる響きの」的な贅肉を一切削ぎ落とし、カンブルランさんが細部まで徹底的に磨きあげ鍛え上げた、いかにも切れ味の良さそうでなおかつ美しさを湛えた銘刀のような演奏。
 ブルックナーといえば(特に僕らのような金管ヲタにとっては)まず金管パートのパワフルで厚みのある響きが嬉しいんだけど、どちらかというと抑制気味に全体の響きとバランスを優先に構築し、ここぞというところでフルパワーでガッチリ決めてくれる、なんて気持ちいい!←ほらあてにならない(笑)
 個人的に3番以降で一番馴染みのない曲だったんだけど、とても愉しい曲。編成も特に大きい訳でもなく(7番以降出てくるワグナーテューバもないし)何でなかなか聴く機会に恵まれないんだろう?と思ったが、そりゃ富山なんかにいたらしょうがないか。なんと言っても以前桐朋が3番やったら常連客周辺から「難しいしよくわからん」という声が上がったらしいw6番なんてやったら誰も来ないんじゃなかろうか。

 ではさらに難しいところで(笑)ブリテン。これもとてもカッチリ作られた鮮やかな演奏。でもどこかしら寂寥感を漂わせた佳演。

 もう3段位ハードルが上がる(笑)ヴィトマンの新作協奏曲。センターにソリストとアコーディオン、後方センターにギター。左右の2群のオケはピッチをずらして調弦される。クラリネットソロの余韻を片方のオケが受け取り展開させ、その余韻をまたクラリネットやアコーディオン・ギターが受け取り展開、それをまた…とステージ全体で響きあいあちこちへ漂う音群。弦管ともに特殊奏法満載で難解ではあるのだけれどでもどこかしら美しさを湛えているのはやはり奏者自身の手になる曲だからなのか。これが「ミュージック・トゥモロー」的な頭でっかちの作曲家の自慰作品だとこうはならんだろう←偏見

 さて。ツイッターとかでよく目にする「フラ拍・フラブラ」。要するに人より先に拍手したりブラヴォー叫ばなきゃ気が済まない輩がホールにはよく出没し、豊かな響きのホールに音楽の余韻が消えていく瞬間を味わいたいのをぶち壊すという忌むべき行為なんだが。
 今回はなかった(と思う)。開演前や休憩明けのアナウンスであれだけ何度も言われたらそりゃ控えるのだろうが。でも実は昨日自分が感じたホールの空気はどこかしら異常だった。なにか一つでも物音を立てたら周り中から袋叩きにされそうな殺気だった「強制された」静寂。名フィルでブルックナーの8番聴いたときはここまでではなかった(だからフラ拍はあったが)し、オペラシティでマーラーの2番聴いたときもこういう雰囲気ではなかった(あのときは曲が終わった瞬間ホール中が遠慮なく拍手とブラヴォーで満たされた)。まあこのホールにこのプログラムだから、なのかもしれないが。

 実はサントリーホール初体験だったわけだが。まずあのアークヒルズの雰囲気がなんとも居心地が悪くて馴染まない(特権階級の皆様御用達みたいな)。そこへさらに、ホールの音響は極上だし演奏も最高だったんだけど、あの場内の「緊張感を強いられる」感…。きっと何かどうしても聴きたいプログラムがあれば足を運ぶこともあるのだろうが、正直あまり行きたいホールではないな、今のところ。


 
 

1/8 小杉ラポール ニューイヤーコンサート2018

ラポールニューイヤーコンサート2018

 指揮&ピアノ:シュテファン・ヴラダー
 ソプラノ:金川睦美
 バリトン:竹内雅挙
 管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

 ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19
 
 シュトラウスプログラム
  オペレッタ「こうもり」序曲
  オペレッタ「こうもり」から「侯爵樣、あなたのようなお方は」(Sop.)
  スッぺ:オペレッタ「ボッカチオ」から「恋はやさし野辺の花よ」(Bar.)
  レハール:オペレッタ「メリー・ウィドゥ」から「唇は語らずとも」(Duo)
  射撃のカドリーユ
  ウィーン気質 作品354
  ロシアの行進曲風幻想曲 作品353
  美しく青きドナウ 作品314

 先日のOEK定期のオールモーツァルトプログラムで佳演を聴かせてくれたヴラダーさんによる今日はベートーヴェン&シュトラウスの弾き振り。

 エグモントは快速、というか超速。巨匠然としたもったいつけた感一切なし。そんな風にあまりやったことがないのか最初まだ一部のパートに戸惑いのような不揃いがあったけど(このあとの東京・大阪公演ではこなれていくのだろう)後半は鮮やか。
 協奏曲第2番。何をもってウィーン風などと評するのかはよくわからないけど、とにかく端正で軽やか、ベートーヴェンの若書きの鮮烈さが見事に聴けた。今日たまたま隣の席だったツイッターのフォロワーさんがおっしゃった「ソナタが聴いてみたいですね」が総て。さぞ愉しいことだろう。
  
 後半は一昨日の金沢同様「こうもり」序曲からスタート、地元出身のソプラノ・バリトンのオペレッタアリアを挟んで、カドリーユから再び金沢と同じ曲順(アンコールも同じラデッキーだったw)という、いやでも比較したくなるプログラム。
 どちらがいいとかいう問題ではなく、全体的な印象は一昨日のシュトイデさんリーダーの演奏を「踊る」シュトラウスだとしたら、今日のヴラダーさん指揮はコンサートピースとしてのシュトラウス、という感じ。何よりも、リーダー・コンサートマスター一人が違うだけでここまで違う音になるのか?と感心した位。どこがどう違うからそう聴こえるのかさっぱりわからないけど。
 無論指揮者が居るわけで、全体のアンサンブル、いわゆる「縦線」は明らかに今日の方がよかった。だから実にクリアで切れ味のある仕上がりになってた。ただ、全体の味わいというか「優雅さ」というか、特にウィーン気質の冒頭の弦5人によるアンサンブルパートの、一昨日の艶やかさ艶かしさといったら!改めて「やっぱり凄かったんだ」と実感した。
 地元出身のソリストは、まずまずだったか。ソプラノはもう一歩押しが足りないか(だからメリー・ウィドゥのデュエットでソプラノが引っ込んでしまう)。でもまあ、正月らしく華やかではあった。

 ともかく、お腹一杯シュトラウスを聴いた。向こう2,3年はシュトラウス無しでいいな。あと、久しぶりにラポールでニューイヤーを聴いたけど、どうもここのゴソゴソした雰囲気はコンサート聴きたい感じじゃないな、個人的に。今年のように特段理由がなければ(今年はとにかくヴラダーさんをもう一度聴きたかった)金沢だけで十分だ。もし小杉でしかOEKのニューイヤーを聴いたことがない方がいらしたら、ぜひ一度石川県立音楽堂でニューイヤーを体験してみてほしい。僕の書いた意味が理解してもらえると思う。




 

1/6 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第397回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 ニューイヤーコンサート2018

 リーダー&ヴァイオリン:フォルクハウト・シュトイデ

 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
 シュトラウス・ファミリープログラム
  オペレッタ「こうもり」序曲
  ポルカ「テープは切られた」作品45
  ポルカ「鍛冶屋」作品269
  トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214
  射撃のカドリーユ
  ウィーン気質 作品354
  ロシアの行進曲風幻想曲 作品353
  美しく青きドナウ 作品314

 いきなりこんな書き方をするのもどうかと思うが。好きな方には誠に申し訳ないけど、ウィンナワルツはさほど好きじゃない。音楽としてのウィンナワルツが嫌いというよりは「いかにも」「取って付けたような」「新年はやっぱりウィンナワルツよね♥」みたいなノリでウィーンフィルのニューイヤーコンサートの中継を有り難がって視聴し「ウィーン」と名のつくだけのどこの馬の骨ともわからんオケのウィンナワルツのコンサートにいそいそ足を運ぶ…そういう風潮が嫌いなのだ。たぶん。
 だからOEKのニューイヤーコンサートもむしろウィンナワルツが全くないほうが嬉しかったり(以前小杉で聴いたピアソラの四季とヴィヴァルディの四季なんてのが一番のごちそう♪)。と思ってたら「やっぱりこれをやらなきゃニューイヤーじゃないですよね」とか言ってラデッキーが始まって…なんてこともあったり。

 で、今日のシュトラウスプログラムはどうだったのか。いかにもとか取って付けたようなとかいうのが先入観だったのか、と自省することになった。極めて自然体のさらりとした洒落た音楽。よくあるウィーンっぽくやろう的な「2拍目食い付き気味に3拍目ややため気味に」みたいな作為感一切なし。フレージングでためるところはためるんだけどくどくない。
 シュトイデさんがどういう指示をされたのか知りようもないわけだけど、余計なこと考えずにただ楽譜・音符から感じる音楽を音にすればいいんだよ、ただしリズムが重くならないようにね、とか。もちろんもっと細かいトレーニングがあっただろうしそれが今後OEKの表現の引き出しになっていけば素敵だろう。
 基本的に踊るための音楽なんだから重くなる訳もなく、あと根っこにあるのはきっとビールジョッキ掲げてヴァイオリン一丁下げて集まった仲間でせーの!ってノリじゃなかろうか。そんな愉しげな空気感。

 メンコンは、今までよく聴いたゴリゴリ弾く感じのソリストの音とは全く違う、艶やかで柔らかな、類型的な表現だが「優雅な」ソロ。いや弾き方や解釈がそう違うわけではきっとないはずなのに聴こえてくる音が決定的に違うのは何故だろう?
 ただ、この曲はたぶん弾き振りでは難しいのではなかろうか?特に管セクションの食い付きの鈍さが最初から気になったし、3楽章は正直破綻を覚悟した位。オベロンも含めて前半だけ指揮者がいてもよかったかなあ。

 散々シュトラウス嫌だと書いたわりに明後日小杉でもう一度OEKのニューイヤーを聴く。まあ主目的はヴラダーさんのベートーヴェンなんだけど。


久しぶりに告知です。

 昨年同様応援団活動冬眠中なのですが、ぼちぼち穴蔵から顔だけは出してみようかと。

 ということで、応援団トランペット組練習会&新応援曲検討会(仮称)です。

 1/21(日) 9:00~12:00 富山市民芸術創造センター 練習室29

 最初の1時間はトランペット組の練習(というかリハビリ)あとの2時間は新シーズンの応援曲の検討会です。特に時間を切っているわけではないので興味のある方はどうぞお気軽においでください。とって食ったりしませんので←コラ

 

謹賀新年。

 あけましておめでとうございます。毎年書いてることですが、今これを読んでくださってる皆様にとって2018年が善き年でありますよう。

 特に何もなければ、今のところこれまでと大差なく淡々と年を送ることになりそうです。ただ、自分の二つの大きな趣味で今年は動きがあります、皆様ご承知の通り。

 まずはサンダーバーズ。既報の通り元ヤクルトスワローズのエースで10数年に渡りピッチングコーチを勤めてこられた伊藤智仁さんが監督に就任されました。今のところ野手コーチ人事の発表は未だですが期待して待ってます(まさか現野手コーチだけで、ということはないでしょうね?)。
 もちろん退団選手の数を思えばまだまだ選手が足りませんから二次トライアウトや外国籍選手、場合によってはNPB戦力外選手の入団もあるかもしれません。リーグや一部の球団を中心に推進された年齢制限制については、そもそも地元高校野球のレベルを考えるとそれにそのまま沿って富山がBCLで戦うには無理があると思われますので、従来通り(様々の)外からの戦力補強に頼ることになるでしょう。まあスポーツメディアに盛んに取り上げられることもないような「どこの馬の骨ともわからん」選手を集めて戦われるリーグであることには変わりはないのでしょうが、そういう中で昨年富山にいた高校野球もやってなかった「馬の骨」が高校野球・大学野球漬けの「エリート」選手を尻目に千葉ロッテから育成1位で指名された意義は小さくないでしょう(県内の高校野球の関係者にたいしては小気味良くすらあります)。スカウティングと育成指導に尽きます。だからこそのコーチ人事ではあるのですが。

 そしてオーケストラ・アンサンブル金沢。自分は富山在住なので北国新聞は見られないのですが、元日付の記事をツイートで知りました。現首席客演指揮者のマルク・ミンコフスキさんが「芸術監督」(新設なのでしょうか?)としてシェフの座に着かれるそうです。OEK との相性の良さはこれまでの文句なしの名演、シューマンツィクルスやセヴィリアの理髪師で証明済み。これがシーズン複数回聴ける(はず)訳ですから、期待するなという方が無理。2月の新任挨拶公演(ルーブル宮オケですが)?と7月の実質の御披露目公演・ペレアスとメリザンドが楽しみすぎです。
 ただ、今までの「音楽監督」という呼称と「芸術監督」という違いが今一つ引っ掛かります。言葉自体にさほど意味があるとは思いませんが、前任シェフ・井上道義さんの経緯を見ると特に運営サイド・役所サイドとの齟齬が伺えました(単に穿ち過ぎかもしれませんが)。その辺りどのくらいの権限でどう運営されるのか。少なくともプログラミングは監督権限になるのでしょうが(それでなければ意味がない)。実はOEK自体の陣容の問題、はっきり言えば奏者の入れ換えが今後大きな意味合いを持ってくると思います。オケのレベルに直結しますから。その辺りをどう運営していくのか。

 新年早々くどくどと書いてしまいました。まあ明るく愉しく過ごせたら。プライベートでは特に何にも無いでしょうから(…)せめて趣味の世界ではそうあってほしいものです。

*CommentList

ご案内

カレンダー

01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -

プロフィール

kazuTbirds

Author:kazuTbirds
プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

フリーエリア

最新記事

月別アーカイブ

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR