極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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2/21 愛知県芸術劇場 名古屋フィル第421回定期

名古屋フィルハーモニー交響楽団 第421回定期演奏会

 アンドリス・ポーガ (指揮)
 ソヌ・イェゴン (ピアノ)
 井上圭 (トランペット/名フィル首席奏者)

 演目  <ロシアの1番>
  ムソルグスキー: 聖ヨハネ祭のはげ山の夜(交響詩『はげ山の一夜』原典版)
  ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番ハ短調 作品35
  カリンニコフ: 交響曲第1番ト短調

 名古屋-京都コンサートはしごツアー第一日。客演指揮者さんはラトビア出身のまだ30歳台半ば位の売り出し中の若手。ロシア系指揮者ということでいわゆる「お国物」の演目。

 ムソルグスキー。いわゆる有名な「はげ山の一夜」はリムスキー=コルサコフの編曲版で、こちらは原典版。要するにコルサコフら作曲家の仲間内で評判が良くなく(プログラムにもそうあった)お蔵入りになってた作曲者オリジナル。普通はこの日初めてというところなんだろうけど、たまたまDVDでアバド:ベルリンフィルの来日公演を観たことがあったのでさほど面食らわずに済んだ。
 ありきたりに言うなら、より土俗的で泥臭い。コルサコフ版がいかに洗練されてたかということなんだろうけど、逆に言えば本来のムソルグスキーらしさが(というか臭さが)消された編曲だったとはいえるのだろう。ポーガさんの節回しや楽想の対比を際立たせる演奏でその違いが鮮やかに描かれていた。やはりオリジナルを評価すべき!という向きもあるだろうが、もしコルサコフ版がなかったらここまでこの曲が有名になることはなかっただろうし、あくまでその上でのオリジナルに対する評価、ということになると思う。とりあえずそこそこ面白くはあった。もちろん演奏はよかった。曲自体の話。

 ショスタコーヴィチ。どの作品にも言えるショスタコーヴィチの二面性・二律背反性がこの曲でもよく現われてた。個人的には今回の演奏は想像してたよりロマンティックに響いた。もちろんピアノパートの乾いた諧謔性みたいな面もよく出てたけど。バーやクラブで演奏されるジャズっぽい雰囲気だったり、とんがった表現でありながらまるでバロックトランペットみたいな使いかたをしてたりとか。危うく揺れ動く楽想の、真ん中を通るのがやっぱり感傷だったりとか。
 ピアニストさん申し分なし。演奏会終了後のポストリュードで弾いたラフマニノフのソナタも素晴らしかったし。そしてトランペット!名古屋フィル首席奏者の方とのことだが、まあ自由自在に軽々と(そう吹けなければこの曲はムリだろう)ショスタコの特に攻撃性がよく現われてた。以前聴いたブリテンのセレナードでの首席ホルンの方も上手かったが、ここの管はいいな、ホントに。

 カリンニコフ。ようやくこの曲を生で聴けた。すごくメロディアスで楽しい曲。シューマンっぽかったりドヴォルザークっぽかたり。第一楽章のホルンとチェロのユニゾン主題が鳴った瞬間からドップリはまる。弦のアンサンブルも管のソロイスティックなパートもことごとく申し分なし。思う存分楽しませてもらった。たっぷりと歌わせる指揮者さんとこのオケ、けっこう相性良さそうに聴こえたが。今回が名フィルデビューとのことだったが、近々また再演があるのでは?
 そうはいいながら。今回のシリーズではやむを得ないところだろうけど、やはりこの曲が「若書き」であることも一方では事実だ。もっと深くて複雑な曲(例えばショスタコーヴィチの後期交響曲とか)をこの組み合わせが捌いて提示するのを聴いてみたい気がする。






 
 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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