極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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2/15 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第361回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第361回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

 クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
 天沼裕子(独唱指導)
 犀川裕紀(合唱指揮)

 立川清子(ソルヴェイグ)
 高橋洋介(ペール・ギュント)
 相田麻純(アニトラ)
 吉田和夏、柴田紗貴子、林よう子(羊飼いの女たち)
 村松恒矢、井口達(泥棒と盗品買い)
 風李一成(語り) 
 オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団

 グリーグ:劇音楽「ペール・ギュント」作品23(全5幕:ドイツ語&一部日本語字幕付)

 ペール・ギュントって、いわゆるクラシック音楽といわれるジャンルの数多くのレパートリーの中で、おそらく(少なくともニッポンで)最も過小評価されてる少なくとも三指に入る作品じゃなかろうか(あと二指は何か知らんけど)?というのが今日聴いてまず思ったこと。
 平易な情景音楽という位置づけで、学校のショボい再生装置で、しかも音楽教師の愚にもつかないしょうもない解説付きで退屈な授業で聴かされる曲。その下地の上で、組曲版(確か、朝・ソルヴェイグの歌・アニトラの踊り・魔王の山の宮殿)の譜面づらが比較的平易なためか昔っからジュニアオケやアマオケの残念な演奏レベルで「親しまれて」きた曲。

 歌手が8人に混声合唱、フルオーケストラにピアノ・パイプオルガン(!)…まるでマーラーかよ!みたいな巨大な編成(管は拡大2管だけど)。これにおそらくプロの役者さんでないとムリな出ずっぱりの「語り」役まで必要なのだから、コンサート形式のオペラを上演するよりもハードルが高い。
 これだけ揃えて「ペール・ギュント」?などと思ってしまうのが?過小評価の何よりの証査。とんでもない!これだけの編成を揃えるだけの作品だったのだ実は!一人の男の、若いやんちゃ時代・やりたい放題のちょい?ワルおやじ時代、そしてボロボロになって疲れ果てて死んでゆくまでを描ききった壮大な大河ドラマ!もちろん全曲版なんて初体験だったからとにかくものっすごく素晴らしかった、楽しかった!というのが感想なんだが、ここからは取り留めなく雑感を。

 とにかく「語り」が全てを決める曲。乱暴に言えばオケはバックのBGM。要所でソリスト・合唱がストーリーを盛り上げ、主役級のソプラノ・メゾソプラノがアリアで決める!…途中で「あ、これはマタイとかと同じスタイルなのか」と思った。あれは語りではなく福音史家のレチタティーヴォだったけど。
 今日の語り役は絶品だった。やんちゃだったりチョイ悪だったり、様々な顔・情景を自在に表現・提示してくれた。

 前半の3人の羊飼い女のエピソードを観ながら、ワーグナーの「ラインの黄金」の冒頭をイメージしてしまった。あの3人のラインのあばず…もとい、乙女がみにくいアルベリヒを散々誘惑してからかう場面。こちらはよりロコツにエロティック。旦那がご無沙汰で男日照りだからアンタ相手してくんない?みたいな(まあそこまでロコツな表現はされなかったが)感じか。「女3人寄ればかしましい」などといわれるが、北欧だと(ワーグナーだって元ネタは北欧神話だ)3人寄るとあけすけにエッチになるのだろうか?是非一度お願いしたいものだ←コラ

 さて、音楽の時間的に?超有名なペール・ギュントの「朝」ああ、これが本来の「朝」だったんだとつくづく思わされた最上級に美しい演奏!だったんだけど、これって北欧・ノルウェーの美しい夜明けの音楽だと思ってたら、地中海・中近東の朝だったという…。しかもやりたい放題の内に幸運に恵まれて成り上がった男のドヤ顔の朝的な…そりゃ学校じゃ言えんわな。
 魔王の山の宮殿(「ドブレ王の広間」の音楽)も、絵本的な「宮殿」というよりロード・オブ・ザ・リングに出てくるゴブリンの迷宮と言ったほうが当たってる。だからイメージ的にこれよりずっとあとの、ストラヴィンスキーの「火の鳥」の魔王カッチェイの場面にエコーしてる気がする。
 これも有名な「ソルヴェイグの歌」だけど「故郷で、放浪の旅に出てる恋人を待つ女の切ない歌」みたいに昔教わった気がするけど、この歌がどんなにか健気で切ないか、全曲版を聴いて痛切に感じることができた。だって「放浪の旅」って、あっちゃこっちゃでヤリまくってるんだからペールは(こういう表現に書き手の品性が如実に現われるww)!実際にそうにおわせるストーリーだし。この男を待つ、という(ソルヴェイグの)行為の神性と現実の人間(ペール)の世俗性・獣性の対比、そして神性(究極の母性なのかもしれない)による浄化がこのストーリーの本質的主題なのではないか?などとあまりにお下劣な表現があったので多少フォローしてみたりする。

 ところで終演後客席で、TLではいつも絡んでるフォロワーさんが声をかけてきてくれて(ありがとうございました!)、少しお話したんだけど、その中で「バックのスクリーンで影絵パペットとか影絵アニメみたいなのをやっても良かったでしょうね」などと言った。けど、ホントにそれやったら今回の公演はR18になってしまふ(笑)
 学校の音楽の時間(しつこい)絡みなのか、客席にはお子さん連れも散見されたけど、お母さんわかったでしょ?このお話は子供向けじゃないですよ(笑)

 さあ、来週末はいよいよ名古屋・京都行き。名フィル→京響コンサートはしごツアーだ。ペールギュント全曲の翌週にカリンニコフの1番(名フィルメイン)・ニールセンの4番(京響メイン)とか。楽しみ過ぎる♪






 

  
 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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