極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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そして私は京都に行くの。その2。

 随分前に、武満徹の室内楽作品集のCDを買って聴いた時、冒頭の「そして、それが風であることを知った(And Then I Knew 'Twas Wind)」が鳴った瞬間、なぜか龍安寺の石庭が頭に浮かんで離れなくなった。Eテレとかの美術番組で石庭の映像を流して紹介してるBGMに流れてるような。それ以来「いつか武満を聴きながら石庭を観てみたい。ホントに武満が石庭に似合うのか確認してみたい」というのが願望になった。但し、そのときは一人で観なければいけない。絶対的な静謐さが必要だ。

 …などとずーっと妄想してたわけだが、今回ようやくかなった。前日の清水・銀閣での人混みに懲りて、朝一一番乗り目指して市バスに乗って龍安寺へ。30分開門時間を間違えたおかげで?ホントに一番乗り。開門時でも並んでた人はほんの片手ほど。思惑通り、急ぎ足で石庭へ。武満をウォークマンで聴きながら(笑)
 …見事だった。これほど合うとは思わなかった。朝日に輝く白砂と置石。禅とかむずかしいことはわからないけど、どの角度からどう見ても、耳からではなく視覚からシンッと音がするような圧倒的な静謐さが伝わってくる。方丈(ようするに広間だ)の、石庭の反対側の面の庭園も見事。石庭と対照的にこじんまりした造りだが、自然の風景を限られた空間に過不足なく凝縮した計算されつくした自然な(変な言い方にしかならないのがもどかしい)造形。

 これも前日の教訓で、各スポットで否応なく歩くことになるので、移動には体力温存(こういうときに日頃の運動不足が響くwww)遠慮なくバスを使う。500円の市バス一日パスが実に重宝。ということで、数区間先の仁和寺へ。重文の二王門や五重塔、国宝の金堂はもちろん見事(高岡にある国宝とは格が違う)だが、御殿が格別。特に宸殿や霊明殿からの景色はどこからどういう角度で見てもため息しか出ない。

 この二箇所、龍安寺と仁和寺が今回観た中では白眉の施設だった。日本人なら一度は観ておくべきだな、と。日本人の深層にある美意識が凝縮した形で具現化されている。

 さて。静謐な世界を離れ、再びバスで鹿苑寺・金閣へ向かう。想像通り(覚悟してた通りw)人・人・人。これでもか!というくらい観光ガイドどおりの金閣。どこからどう写真を撮っても、圧倒的な存在感。
 ここを観て、逆に昨日の銀閣を思う。よく金閣寺・銀閣寺と並べられるが、全く違う存在なのだな、と。中学生だったころ(要するに修学旅行でここへ連れてこられたころ)「金閣は金箔が張ってあるのに銀閣には銀箔が張ってなくて地味だ」などと素朴で幼い発想をしてたものだが、今なら少しは理解できる。この二つは「違う」のだ。例えば金閣は、池越しに建物全容が完全に見渡せる(特に二層目以上の金箔を張った階層が)。が、銀閣はどうやってみても建屋になにかしらの枝葉が重なって見通せない。金閣は圧倒的な権力誇示としてのツール。エネルギーが全方向に向けて放射されてるような存在。銀閣は個人のインナースペースの発露。自分の奥底にある美意識に向けて意識がどんどん深化していくのを象徴しているかのよう。よく言われることだけど、創った室町三代・義満と八代・義政の性格の違い(政治家としてのスケールの違い)が現われてる。

 正月の御屠蘇用に「金閣寺の金箔入り日本酒」などというコテコテの土産を買って(笑)再び市バスで一旦仁和寺前まで戻り、最寄の駅から嵐電に乗り嵐山へ。普通ここだけで一日回れるくらいのところなんだろうが、時間に限りがあるのでここはなぜか嵐山モンキーセンターへ…これを甘く見てた。20分のひたすらの山登り。お猿さんは文句なくかわいかったけど、問題は山下り。ふもとに着く頃には完全に両膝を曲げられなくなるくらい痛めてしまった(無論運動不足なんだが、元々今より30Kgほど余計な肉がカラダにこびりついてた頃の古傷なのだ)。これでくじけた。切り上げて即バスに乗って京都駅へ。歴史と文化の?京都ツアーがモンキーパークで終わる(笑)という、まあらしいといえばらしい終わり方。

 今回は清水・銀閣・金閣を観て、次回来年2月は二条城・京都御所を観たい。これで修学旅行スポット?コンプリート。これに夜の祇園が入ればまさにオ・ト・ナの修学旅行になるところなのだが、2月もそれはスケジュール的に難しいし、そもそももう枯れてるしww

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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