極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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10/11 ハーモニーホールふくい モントリオール響

モントリオール交響楽団 演奏会
 指揮:ケント・ナガノ
 ヴァイオリン:五嶋 龍

 ドビュッシー:「海」-管弦楽のための3つの交響的素描
 ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調

 ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」から
 ラヴェル:ボレロ

 10数年前に、入善コスモホールで室内オーケストラ編成に人数を刈り込んだのは聴いたことがあったが、フル編成でモントリオール響を聴くのは今回が初めて。ケント・ナガノさんの指揮もようやく初めて見る。しかも大好きな作曲家の作品ばかり。まるでチキンライス・コーンポタージュ・ハンバーグ・ウインナーのプレートにプリンがデザートについたような(要するに…わかりますよね)、個人的に頭のてっぺんから足の先まで全編楽しみしかないコンサート。

 「海」もう最初っから美しい音とニュアンス豊かな音楽に圧倒される。つややかでどこまでも透明な響きの弦、まんまるで尚且つクリアな管。前に入善のときもこんな書き方をした気がするが、とことん輝かしいのにギラつかず、この上なくゴージャスな響きなのにケバケバしさがなく、凄まじい迫力の音量なのに全くうるさくない…凄い。これがコンサート全編を貫いてた。

 ストラヴィンスキー。いわゆる新古典派の、シンプルな音の構成で複雑なリズムを組み上げるクールな音楽。五嶋くんのヴァイオリンが凄まじく巧い。あたりまえだが。ものっすごい超絶技巧を、いとも軽々と(そう見える)弾いてのける…そうでないとストラヴィンスキーらしいクールさが出ないのだろう。クールな中に時折(たとえば第3楽章とか)にロマン派の残滓のようなこの上なく美しい響きがエコーする。たまらない…!

 ここでちょっと古い話を。もう30年近く前、まだ大学生だったころ。当時CDというフォーマットが出てまだ日が浅く、やたらに値段が高かった(一枚3800円とか4200円とかした!)。で、バイトしたりなんやらで、やっとの思いでCDプレーヤ(これも当然高かった)を買ったら聴くソフトを買えない、という泣きそうなくらい貧乏な学生だった。そんな中で買うソフトは、選びに選んで(僅かな枚数しか買えないのだから当然だ)ようやく手にした、まるで宝物。そんな数少ない宝物の内の一枚が、シャルル・デュトワ指揮:モントリオール響の「ダフニスとクロエ」全曲が入ったディスクだった。アナログディスク風にいうならそれこそ「擦り切れるくらい」(CDだから擦り切れたりしないが)聴いた。そんなCDの中にしかなかった、あこがれ続けた「あの」音が、今日目の前にあった。
 当初第一組曲と第二組曲を演奏する予定だったのを、指揮者の意向で組曲の構成を生かして全曲版を抜粋した特別な組曲。だからちゃんと序奏から曲が始まって、ほぼ自然な形で全曲版に沿った流れで聴けた。嬉しさやら懐かしさやら感動やらみんなないまぜになって、ほとんど泣きそうになりながら聴いてた。これだけでも、今日聴きに来てよかった、心底。

 コンサートのラスト・メインはボレロだったんだが(なにせ日本人はボレロ好きだし)、そんなわけで個人的にもうアンコール聞いてるような気分。オケ版聴くのはひょっとして初めてかも(前にパリ・ギャルドの吹奏楽版は金沢で聴いたが)。管のソロはどこをどうとっても大変で、キズのない「ボレロ」ってたぶん奇跡みたいなもんなんじゃないかと(今日もClとTrbがほんのわずかだがミスった)。だけど、今日聴いてて思ったのはメロディの裏で刻むリズム。「タン・タタタ・タン・タタタ・タンタン、タン・タタタ・タン・タタタ・タタタタタタ」ってあれ、管が音の粒立ちきれいに揃えて完全にインテンポで吹き続けるのって、なかなかに難物なんじゃないかって。

 実際のアンコールは、期待通りラヴェルの「ラ・ヴァルス」個人的に「ボレロ」よりずっと好きな曲なので大満足。これがアンコールなんて、なんて贅沢な。

 さっきも書いたが約30年ぶりにかなった夢のコンサート。こんな田舎に住んでたら、大してもう長くもないだろうこの先、もう一度聴くチャンスが果たしてあるだろうか?と思うくらいの内容と密度だった。

 去年の病気で死なずに済んでて、ホントによかった。




 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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