極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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5/3 ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2013

 何度かこのブログで書いてきたLFJ金沢、いよいよ本公演。最初に聴く有料公演スタートから最後に聴く有料公演まで、7時間耐久(実際には約30分伸びた)。

・オーケストラ・アンサンブル金沢&びわ湖ホール声楽アンサンブル
  ラヴェル:オペラ「子どもと魔法」(演奏会形式)

 演奏会形式といっても声楽の皆さんが扮装をして小芝居(笑)をしながらの上演。先日TVでN響の演奏会(たしかデュトワ指揮)では完全に演奏会だった気がするが。
 子どもが、いかに無邪気に粗暴な存在か、というのを大人の目線で明らかにしている。乱暴で、粗雑で、残酷で、無神経で、ただ「子どもだから」というだけで黙認されてきた行動を、被害にあってきた物や動物たちが口をきいて告発する「魔法」の時間。もちろん、1世紀前の作品だから、ちゃんと子どもが自分の無力さに目覚めるちょっとかわいげのある場面で終わるんだが、今の子どもなら終わった後向こうをむいて舌を出してるかもしれない。
 子ども役のアルトの方好演。ただ無邪気にわがままで自分勝手な存在が、だんだん追い詰められていく不安・心細さがよく出てた。OEK&声楽のアンサンブルレベルかなり高い。通常のOEKの定期でかかっても十分楽しめる内容。
 ところでこれを観ながら、ディズニーの「ファンタジア」みたいな映像つけても面白そうだな…などとアニヲタはすぐにそういう発想をするのであった。

・モディリアーニ弦楽四重奏団
  ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op10
  ラヴェル:弦楽四重奏曲 へ長調
 
 この分野では超有名曲の2曲。LPレコードの時代から現在まで、ほとんどこのカップリングでディスク化されることが多いだろう。僕も録音では聴いてきたが(室内楽はほとんど聴かないがこの2曲は別だ)生演奏で聴くのは初めてかも。基本日頃はオケ物を聴くことが多いので。
 「フランス印象派」と一緒くたにされることが多い二人だけど、この2曲を並べて聴くだけでまったくキャラが違うことに気付かされる。いわゆる絵画的な和声の微妙な揺れ動きを楽しむドビュッシー。繊細で緻密なアンサンブルを、とことん精密に織り上げていくラヴェル。
 エッヂを利かせた演奏という感じでは無いけど(無論アンサンブル精度が低いという意味ではない)、空気感というか音楽の流れ・動きが止まることなく先へ先へと流れていく。実に心地いい演奏だった。


 ここで時間が空いたので、軽く昼を食べてから会場周辺であちこちで開かれてる無料コンサートを巡る。昨年に比べてイマイチだった(特に合唱が聴けなかったのが寂しかった)。
 …などと思いながら、音楽堂前広場で(旨そうだったので)ホットドッグと(寒かったので)ホットコーヒーを買って食べようとテーブルに座ったら、出し物予定表に書いてなかったブラスアンサンブルが。このメンツが凄かった。OEKの谷津さん(Tp)に、今回のOEK演奏のためにエキストラとして来てた方々…日フィルトップのTp、シエナウィンドのTb、何よりTubの多戸さん(途中で紹介されてたけど現在68歳だそう。全然現役!)。1曲目のデュカス「ペリのファンファーレ」で一気に持ってかれてしまった。あとはまあ、曲はポップなものだったけど、文句無く上手い!せっかくだしアートホールあたりでちゃんとした有料公演すればよかったのに。ボザとかプーランクとか本格的なプログラムが聴いてみたかった。


・ルイス・フェルナンド・ペレス(p)
 
 ソレル・グラナドス・アルベニスを並べたスペイン作品集。チケット買うのが遅くて、めぼしいフランス物のピアノは全て売り切れ、で買った公演だったんだがこれが凄かった。
 なによりキラキラと輝かしい音。スペインって、まずは基本暖色系の音なんだな、と。でも、軽くなく重心の低い存在感のある音。
 ソレルはもう少し軽めの響きの方がチェンバロっぽくてよかった気がしたが、あとの二人は文句なし。
 どこがどう書かれてるからそう聴こえるのかは良くわからないが、でも聴いたとたんに「あ、スペインだ」と感じる、その個性の強さ。でも、共にパリで活躍したといっても出てくる音はやはり違う。何故か若い方のグラナドスの曲(特にゴイェスカス)にショパンの響きがエコーしてて、アルベニスは明らかに「ドビュッシー後」、次々に音を混ぜて複雑な和声の響きの変化を楽しむ感じだ。明るくて眩しくて輝かしい、でもどこかしらに影のようなものがちらつく、見事なピアニズム。
 スペイン音楽というとギターがフィーチャーされがち、あとはオケ物がよく取り上げられる方だと思うんだが、ピアノ曲、面白いわ。自分が知らなかっただけ、か。

(余談)弦楽四重奏の時に初めて邦楽ホールに入った。コンビニで買ったときに席をあとで座席表で確認したら、左の端っこの一番後ろ…とにかく隅っこかぁ、とガッカリしながら実際の席に行くと「桟敷席」って、畳敷きだった。イスのような形状の畳敷き、それに座椅子with座布団の枠席。当然土禁だから席の後ろに脱いだシューズを置いて。これが気持ちいい。快適。もともと全体に響きがデッドだからさほど音の良し悪しも気にならない。木枠にひじをかけ足を組んで座椅子に深くもたれて…これでお弁当に一杯ひっかけて…行き過ぎか。でも、歌舞伎観たりするのってきっとこういう席でそんな感じなんじゃないのかな。ありかも。
 …でも、モディリアーニ四重奏団の皆さん、初めて会場に入ったときびっくりしただろうな。なにせ内装全面和風建築、二階席の庇の全周ぐるっと提灯がぶらさがってるんだから…。あの提灯、どんな時に灯が入るんだろ?


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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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