極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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3/20 東京オペラシティ 吉松隆 還暦コンサート

吉松 隆 還暦コンサート≪鳥の響展≫
出演者
 吉松 隆 Takashi Yoshimatsu (作曲 / Composer)
 藤岡 幸夫 Sachio Fujioka (指揮 / Conductor)
 舘野 泉 Izumi Tateno (ピアノ / Piano)
 須川 展也 Nobuya Sugawa (サックス / Saxophone)
 田部 京子 Kyoko Tabe (ピアノ / Piano)
 吉村 七重 Nanae Yoshimura (二十絃 / Koto)
 福川 伸陽 Nobuaki Fukukawa (ホルン / Horn)
 長谷川 陽子 Yoko Hasegawa (チェロ / Cello)
 小川 典子 Noriko Ogawa (ピアノ / Piano)
 東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra

第1部
 夢詠み(2012)
 (チェロ:長谷川陽子/二十絃:吉村七重)

 夢色モビール(1993)
 (チェロ:長谷川陽子+東京フィルメンバー・ハープ&弦楽四重奏)

 スパイラルバード組曲より(2011)
 (ホルン:福川伸陽)

 プレイアデス舞曲集より
 (ピアノ:田部京子)

 4つの小さな夢の歌(1997)より「春」
 (ピアノ:田部京子)

 タピオラ幻景より(2004)
 (ピアノ:舘野泉)

 ランダムバード変奏曲(1985)
 (ピアノ:田部京子/小川典子)

第2部
鳥は静かに・・・(1998)

サイバーバード協奏曲(1994)
(アルト・サクソフォン:須川展也、ピアノ:小柳美奈子、パーカッション:小林洋二郎)

ドーリアン(1979)

第3部
「平清盛」組曲(2012)
タルカス(2010)[原曲:キース・エマーソン&グレッグ・レイク]


 このブログを書き始めてからはもちろん、個人的に最遠方・東京でのコンサート体験。

 そもそも「吉松隆」って誰やねん?とこのブログを主に読んでいただいてる方々は思われるだろう。昨年のNHK大河ドラマ「平清盛」(あーあの低視聴率ドラマね、というツッコミは勘弁)の音楽を書いた作曲家さん、といえばまだ多少認識してもらえるだろうか?もっとも、僕らのようなファンからすれば「ヨシマツさんが大河の音楽を書いた!」と完全に主客転倒するんだけど。

 僕自身は約20年あまりこの作曲家さんをファンとして聴き続けている。ツイッターのユーザーネーム・cyberbirdkazuというのは、この日も演奏された「サイバーバード協奏曲」から頂いてる。

 今回はとにかく生でこれらの曲が聴けた、そのことだけで正直満足してる。東京に住んでれば頻繁でないにしても生演奏に接するチャンスに結構恵まれるだろうけど、富山に住んでるとそもそもクラシックの演奏会が少なく、さらに吉松さんの作品となると…。
 さらに、出演者も豪華。所属マネージメント会社のガラコンサートみたいなメンツがそろってる。それぞれがみんなソロリサイタルで十分ホールを埋められるスター奏者揃い。顔ぶれに違わない、ハイレベルの演奏が聴けた。

 いつも感想文なんだけど、いつにも増して今回はただのミーハーな感想文になる。

 第一部。一番の聞き物はラストのランダムバード変奏曲だったろう。田部京子さんと小川典子さんのデュオピアノなんて垂涎モノだ。近年の作風に比べてまだいわゆる現代モノっぽさが残る作品(1985年の作品だし)だけど、逆にクールに響く。明晰なタッチで複雑なリズムが絡み合う面白さを堪能できた。
 夢色モビールも大好きな曲。長谷川陽子さんのソロが雄弁だけどとってもリリカル。ふわりとまわりを彩るハープと弦楽四重奏もこの上なく美しい。
 プレイアデス舞曲集。ずーっと前に(第2集が発売された頃だから12年位前)新潟・青海のホールまで田部さんの演奏を聴きに行って以来。変わらず、超美音。夢見るような、という表現が一番はまるだろうか?聴いたことがない方には是非お勧めしたい。YouTubeあたりで調べたらすぐにヒットするはず。
 ちょっぴり残念だったのがタピオラ幻景。タッチはこの上なく美しいんだけど…舘野さんにはメカニック的にもうこの曲は厳しいんだろうか?看過するにはあまりにミスタッチが多すぎた。残念…。

 第二部。とにかく、サイバーバード協奏曲に尽きる。古今東西の協奏曲で、これほど客席が沸く、演奏効果の高い曲ってないんじゃないだろうか?無論ソリストの技量にも寄るんだろうが。須川展也さんのサクソフォンの素晴らしさは今更四の五のいうまでもない。以前他の曲を演奏するのに数回接してはいたけど…やはりこの曲の演奏は凄い。すさまじい、といったほうが当たってるか。激しさと穏やかさ、荒々しさとリリカルさ…様々な表情を鮮やかに吹き分ける。見事。近くの席のおねえちゃんが「今日のはなんか…」とのたまってたけど、これに文句言えるのはさすがに慣れた東京の聴衆だわ。
 若書きで、コンクールで演奏されただけ(入選どまりだったそうだが)の「幻の」曲、ドーリアン。え、これが?と思われるくらい面白い。まあプレトーク?で指揮者の藤岡さんが「春の祭典が風邪を引いたような曲」とおっしゃってたとおりの(笑)曲ではあったけど。

 第三部。平清盛は、もちろん実際のサントラに使われてた同じ指揮者・オケの組み合わせの演奏なのもあるけど、全話を欠かすことなく集中して視聴してたものとしては(マジで、これほどちゃんと大河視聴を完遂したのははじめてかも)それぞれ場面が浮かんで、感無量だった。「決意」かっこよかったなぁ…。
 何度クライマックスがあるコンサートやねん!というコンサートだったが、正真正銘のメインイヴェントが、タルカス。再演なんだが当然こちらは初体験。なんと表現したものか、どうしても一言で言うなら「熱狂」だろうか?「渾身」だろうか?とにかく、凄かった。終演後の客席のスタンディングオベーションが全てを物語ってただろう。スタンディングも、ブラヴォーの代わりに喚声が上がるのも、富山の田舎モノの涙腺を刺激するに十分な雰囲気だった。月並みだが、とにかく、凄かった。

 あとあれこれ。

 客席に吉松さん、隣にキース・エマーソンという凄いことに。さらに作曲家の富田勲さんも同席してたとのこと。終演後、ロビーを歩いてて「あれ、どっかで見覚えのあるオッサンが」と思ったら作曲家の西村朗さんだったり(そりゃ見覚えあるわな、TVでたくさん)。たぶん僕が知らないだけでいわゆる関係者の方は多かったことだろう。

 タルカス終了後、吉松さん・キースさんが舞台に呼ばれて拍手を受ける。で、ふとキースさんがピアノに向かい、客席が瞬時に盛り上がり、タルカスの一節を弾き始めた!…と思ったら途中からハッピーバースデーに変わるというおちゃめな(かつ超豪華な!)サービス。

 第二部の途中に舞台転換の場つなぎ?としてさっき書いたプレトーク、藤岡さんと須川さんの掛け合いが面白い(これも豪華なとりあわせだ!)。まあ、主に吉松さんのブログやコラムで読んだ事のある話ではあったけど、直接ナマで聞くと格別だ。

 さっきも書いたけど、こういう演奏に接する機会がある東京って、なんかそれだけでうらやましかったりする。個人的に今回聞いた曲のほとんどは、今後まずナマで聴く機会はないだろう。一期一会、一生の宝物になったコンサートだった。遠路ではあったけど、聴きに行った価値は十二分にあった。

 
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Comment

吉松隆さんコンサート 

吉松隆さんの還暦コンサートを聴きに行った者です。本当に豪華なコンサートでしたね。
ブログを読ませていただき、感動がよみがえってきました。
特にサックス須川さんのクラシックからフリージャズまでの多彩な演奏と、大河ドラマ清盛の名シーンが思い浮かぶ「悲の鳥」「風の鳥」が素晴らしかったです。
タルカスの迫力、会場内の盛り上がりはすごかったですね!
  • posted by アートミュージックファン 
  • URL 
  • 2013.03/26 00:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: 吉松隆さんコンサート 

>アートミュージックファンさん

 コメントありがとうございます。

 昨年秋の前売り即購入以来、待ちに待った、そして期待に違わぬコンサートでしたね。個人的には、大ヒット作?で何度も再演されてるにもかかわらずなかなか実演に接する機会が無かった(田舎住まいなもので)サイバーバード協奏曲を聴けたことが最大の収穫でした。

 今まで聴いたクラシックのコンサートであれほどの盛り上がりは初体験でした。まさに一期一会だった、と思っています。

  • posted by かずくん 
  • URL 
  • 2013.03/26 07:41分 
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  • [Res]

NoTitle 

BSを録画しそこねて、いろいろホームページをみててたどり着きました。富山から行かれた方いらっしゃったんですねー。うらやましい、けなるい(笑)です。
私も一度は検討したけど断念(涙)その前の清盛ファイナルパーティも「生霊で参加」でした。
すごいなって思って、思わず書き込みました
  • posted by akibe 
  • URL 
  • 2013.05/02 20:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: NoTitle 

>akibeさん

コメントありがとうございます。県内に同好の方がいらしたこと、実にうれしいです!

清盛ファイナルパーティーの時は僕も生霊化してました(^^)

3/20は、最高でした。ホントに思いきって行ってよかったです。7月発売らしいライヴ盤が楽しみですね!
  • posted by かずくん 
  • URL 
  • 2013.05/03 01:03分 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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