極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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11/7 オーバードホール ソフィア国立歌劇場公演

ソフィア国立歌劇場 公演
 マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(全1幕)
 プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」(全1幕)

 どちらも有名な作品なので、作曲者や作品名は当然知ってたけど、ちゃんと観るのは初めて。にもかかわらず、予習なし・先入観なしで観て、以下のブログを書きますので、誤解・偏見などあったら、笑って見逃してください。

・「カヴァレリア・ルスティカーナ」

 簡単なあらすじを書いてみる(仮名です)。

 A男さんとD子さんは結婚の約束をしていました。ところが、A男さんが兵役で長い不在を余儀なくされてる間に、D子さんはイケメンC男さんと結婚してしまいました。除隊・帰国してそれを知ったA男さんはひどく落ち込み、身近にいたやさしいB子さんを口説いて結婚の約束をします。
 さて、イケメンC男さんと結婚したD子さんでしたが、C男さんは仕事の関係で長く家を留守にしがちでした。そんな中で目にしたかつての恋人・A男さんとB子さんの幸せそうな様子に嫉妬して、A男さんに言い寄り、A男さんももともとB子さんよりずっと魅力的なD子さんと不倫関係を結んでしまいます。
 既にA男さんが全て!になってしまっているB子さんはA男さんにD子さんとの関係解消を迫りますがA男さんは取り合いません。嫉妬に狂ったB子さんは、長期の仕事から帰宅したC男さんに、A男さんと妻D子さんの不倫を打ち明けます。妻を寝取ったA男さんに怒り狂ったC男さんは、決闘の上A男さんを刺し殺してしまいました。(幕)

 …さて、一番悪いのは誰でしょう?

 トゥリッドゥ(A男)が、まあいいかげんで軽くてワガママでマザコンで(イタリア語で「お母さん」を「マンマ」というので、「お母さん、お母さん」という歌が「マンマ、マンマ」と…これで引かない現代日本女性はいないだろう)、そんな男さっさと振ってしまえや!なんでそんなにこだわる?とサントゥッツア(B子)の行動がいまいち腑に落ちなかった。
 終了後、隣の席の方が見ていらしたプログラム(自分では買わなかったwww)を見せてもらって納得した。舞台がシチリアの片田舎、キリスト教の古い貞操観念がさらに強く残っている狭い社会で、婚前交渉を持って妊娠して(妊娠はこの公演の演出とのことだが)捨てられる、という全く出口のない状態…これはキレるわな。でも、キレても結局よりを戻すしか彼女にその社会で生きていくヨスガはないわけで…。結局、自分の告げ口で(元)恋人は殺され、その子を孕んだ自分がたった一人残される…後味の悪い悲劇。

 ところで、よくオケの小品として取り上げられるとても美しい間奏曲。ちゃんとオペラのなかで本来の位置で演奏されると…やり場のない悲しく切ない美しさなんだなあ、と(この曲の直後の場で最後の悲劇が起こる)。

 個人的に一番の好演は、ローラ(D子)役のメゾソプラノ。まあ、なんとも小憎らしかったこと!(笑)

・「ジャンニ・スキッキ」
 個人的な印象は、イタリア版よしもと(松竹でもいいが)人情喜劇だな、と。

 田舎の名士と蔑まれてる切れ者の男(ジャンニ・スキッキ)が、都会(フィレンツェという設定)の名家の当主(ジャンニの友人)の死で遺産相続をめぐって右往左往してる親族たちをやりこめてちゃっかり財産を手に入れて、娘(ラウレッタ)と名家の御曹司とを結婚させる、という話なんだが。

 友人の死を偽り遺言状を改ざんし(もともと修道院に全て寄付、という内容だった)親族たち全てに恨まれ、でも娘の望む結婚をかなえてやった、といえば聞こえはいいけど「こんな血筋だけのしょうもない男にひっかかってこのバカ娘が!…ああもう、しょうがないなぁ…」的中年男の悲哀がよく出てた(それがまたおかし味を誘う)。

 ラウレッタ役を小林沙羅さんが務めてた。いわゆる「私のお父さん」のアリアは、よく言えば「娘が愛しい恋人との結婚を切々と父親に訴える」美しい歌なんだが、彼女の小悪魔的キャラもあって?こう聴こえた。
 「ねえパパぁ、あたし彼とぜえったい結婚したいのぉ!ぜえったいのぜえったいなんだからぁ!許してくんなきゃ死んじゃうんだからぁ!ねえパパぁ、お願いっ!」(その手の趣味の方、お好きな声優さんで脳内アフレコしてみてください)
 …こんのバカ娘がっ…でも、やっぱり「お父さん」なんだよね。面白うて、やがて悲しい。ペーソス、ですね。


 ところで、これで何度かイタリアオペラ観たけど、毎度思うのはテノールが歌ういわゆる「伊達男」に対して、作曲家が悪意を持ってるとしか思えない扱い。さっきも書いたけどワガママで身勝手で浮気性でマザコンだったり。血筋がいいだけで自分ひとりじゃ何にもできないドラ息子だったり。
 モテない男の僻み?作曲家だってきっとモテたと思うんだけどな、と全くモテないオッサンはイケメン相手にムダに僻むのであった…。






 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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