極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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聖地巡礼のこと。

 ちょっと前の話になるが、6/2の石川県立での石川ビジター戦終了後、石川応援団の顔見知りの方から「花咲くいろは のと鉄道車内アナウンスCD」というのを頂いた(この場を借りて改めて。本当にありがとうございました。楽しませていただいてます)。
 「花咲くいろは」というアニメの劇中で主人公の女の子たちが通学で使うのが「のと鉄道」という設定で、イベントで作品をモチーフにしたラッピング電車を運行したり、その車内アナウンスをCVの声優さんたちがやってるのをCDにした、というマニアにはたまらないグッズ。
 この作品は舞台設定に湯涌温泉が使われてて、作中で行われた「ぼんぼり祭り」というお祭りを実際に開催し、今年2回目が開催されるとのこと。

 もともとヲタ的に使われてた用語「聖地巡礼」が、おそらく「らきすた」あたりの成功から一般的に「作品の舞台・背景となった現地を実際に訪れること」として使われるようになり(何せ北陸地域の経済専門誌の中に「」つけずに一般用語のように使われてた)、最近ではいわゆる町おこしの手段として自治体や地元のフィルムコミッションあたりが前面に出てるのも見かけるようになった。

 実際の土地・風景をロケハンし、作品の雰囲気に合ったところを使うというのは昔から行われてたと思うが、それが前面に出ることは無かったと思う。だからいろんな情報から実際の場所を推定し訪れ、写真に収めて作品と見比べ楽しむ、というのがそもそもの「聖地巡礼」ではなかっただろうか。
 
 自治体や、フィルムコミッションや、あまり公的なものが深く関わってくると、作品の質そのものに影響を与えすぎるのではないか、ということを憂慮する。実際ここ最近のクールの作品で、いかにもという「仕掛け感」が鼻につく作品がなくもない(具体名は控えるが)。
 逆に、先クール「Another」というホラー作品があった。実に面白い作品だったんだが、その舞台になった学校のモデルは県西部の某高校だったというのはネットで調べればすぐにヒットするし(まさに「聖地巡礼」的だ)、背景・景色にもそのあたりが使われているとの事。でも、ここがおおっぴらに「聖地巡礼」の対象にはなっていない。作品では、その学校のとあるクラスは呪われた死に近いクラスで、その地域もその呪いの領域だ、という設定なんだから、しょうがないといえばしょうがない。
 先に書いた、自治体やらフィルムコミッションが関わり過ぎることによって、こういう作品の製作が排除とは言わないまでも、敬遠されるのは目に見えてる。彼らは突き詰めれば「町おこしビデオ」を作って欲しいわけだから。誰が好き好んで自分たちの町が呪われた町だなんて設定にしてほしいだろうか?でも、それは行き過ぎると作られる作品の質を、いずれ低下させていくことだろう。

 そういえば、現在の大河ドラマの映像を「埃っぽくて汚い」と評した自治体の長がいた。彼は、平安時代の日本の道路の「舗装率」を知ってるんだろうか?オラが村のPRビデオが欲しいなら、自前で作ればいい。おそらくそれは、公共の電波にのせて一般視聴者が見る価値を有するものではない。

 日本国内を舞台にした作品には違いない。でもそんなことはどうでもよくて、とにかく面白くて素敵で、あっというまに最終話まで見終わって。ある日近所の景色を見たら不思議な既視感。あれ、これひょっとして「あの作品」の背景で見なかったっけ?なんて出会いがあったら、それは素敵なことだろう。まずは、作品の価値ありきなのだ。

 最初に書いた「湯涌ぼんぼり祭り」。作品に便乗したイベントには違いないが、せっかくだし是非続けて欲しい。そして、ずっと先に「この祭りの由来ってなんだっけ?」って誰も覚えてないくらい続いたら、それが真の意味での町おこしだ。


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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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