極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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3/3 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第316回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第316回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

 指揮:井上道義
 独唱:アンナ・シャファジンスカヤ(ソプラノ)
    ニコライ・ディデンコ(バス)

 曲目:
  ビゼー=シチェドリン/カルメン組曲
  ショスタコーヴィチ/交響曲 第14番 ト短調 op.135

 いずれの曲も初めて聴く。本来、後期ロマン派から近現代のオーケストラ曲は基本的なストライクゾーンなんだが、その中でも苦手な球種?はあるわけで、実はショスタコーヴィチはその一人(あとはR・シュトラウス)。こういういろんな曲が聴けるのは、定期会員になったメリットの一つ。

 シチェドリン編のカルメン。原曲より面白いんじゃなかろうか?「カルメン」といいながらシレッと「アルルの女」のファランドール入ってたり、原典派からすると許しがたいだろうが。昔はけっこうこういうアレンジとか編曲とかしてたんだろうな。現在は著作権がうるさくなって硬直化したのか、そもそも需要がなくなったのか。
 曲目解説によるともともとバレエ向けに編曲されたらしいけど、ちゃんと筋も追える内容になってるし。楽しかった。マエストロ井上は、こういう曲巧く作るな、という印象。

 ショスタコーヴィチ。初なので、解釈云々はわからんけど、字幕を追いながら聴くだけで鳥肌立つような瞬間が何度もある凄絶な演奏。何より、ソリストの二人にブラヴォー。
 (キリスト教的言い方になるかもしれないが)神は全ての人に平等に必ず死をもたらす。でもそれは必ずしも「平等」ではなく、概ね一方的で理不尽で不合理だ。そしてそれが神によってもたらされたとはとても思えない、宗教上の問題・戦争・人種・体制による抑圧等々、明らかに他人(当然人間)の都合でもたらされる死。
 様々な「死」の形を、受け入れがたい怒りやら、やるせなさやら、諦観やら、これでもかというくらいえげつなく抉り出して表現した挙句、全能の神のもたらすものとして受け入れる絶望。
 でも、無常な死を描くほどに作者の生への渇望を感じ、皮肉っぽく死がもたらされる絶望を描くほどに生への希望を強く感じる。結局、作者の提示したかった思いはそこにあるのか?…などと感じさせられる演奏だった。

 たぶん偶然なんだろうが(今回のプログラムの決定の方が、LFJより前だったはず)、今年のLFJのテーマ「サクル・リュス(ロシアの祭典)」のいい先駆けになったんじゃないだろうか。ロシアは、深い。

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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