極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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11/9 オーバードホール キエフ・オペラ「トゥーランドット」

キエフ・オペラ ~ウクライナ国立劇場オペラ~
「トゥーランドット」全3幕

 イタリア語上映/日本語字幕付き

 管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
 合唱 :ウクライナ国立歌劇場合唱団
 バレエ:ウクライナ国立歌劇場バレエ(キエフ・バレエ)


 昨年の「アイーダ」に続き、生涯2度目のグランドオペラ体験。昨年のプラハ歌劇場よりも安上がりなのか、あまり変わらないチケット代でSS席がうれしい。やっぱり、上から見下ろすより正面から観る方が断然いい。

 「トゥーランドット」といえば、フィギュア女子・荒川静香さんがトリノでフリーを演じた「誰も寝てはならぬ」なんだけど…そこしか知らない。大雑把な筋はなんとなく頭の中にはあるけど、全曲は初体験。どうせなら、とCD・DVDでも一切予習なしで臨む。

 あれ、プッチーニって、こんなにモダンな音のする作曲家さんだったんだ、というのが第一印象。中国、という設定なので余計になのかもしれないが。

 乱暴なあらすじ。中国(あくまでイタリア人の想像上の、という意味合いですが)の王宮に「結婚なんてイヤ!」という王女様(トゥーランドット)がいて、3つの謎かけをすべて解いた男性となら結婚する、ただし一つでも間違えたらその男は首をはねられる、という物騒なお話。
 かつて中国に滅ぼされた(らしい)亡国の王子・カラフというのがもう一人の主人公で、彼が3つとも謎かけを解いてしまうのだが「それでもイヤ!」と王女がいやがる。で、王子が「夜明けまでに自分の名前を当てたら命を差し出す。当てられなければ自分と結婚してほしい」と申し出る。王女は、国中総出で夜が明ける前に王子の名前を探れ、わからなければ国中の民は皆殺しだ!とトンデモないことを言い出す。
 で、結局夜明け前に王女は王子の名前を知るのだが(というか、王女をオトした!と思いこんだ王子が自分でバラすのだが)、結局王女は、王子の首ではなく「愛」を選んでみんなめでたしめでたし、というお話。

 以降、ツイートとダブるかも知れないけどあれこれ。

 第一幕、待てど暮らせど主役のトゥーランドット王女がが出てこない。カラフ王子が王女を見初める場、なんだが、奥の方に姿をチラ見せするだけ。(たぶん)ひと声も発せず。タイトルロールが全く歌うことなく終了。
 もう一人のキーパーソン・女奴隷リューも登場。生き別れになったカラフの父親(元国王さま)の世話をしながらあこがれのカラフ王子を探してた、という設定なんだけど、カラフの「あ、そう」的つれなさが印象に(これが後半につながる)。

 第二幕。ジャーーーーン(…音楽だと思ってください…)「○○○とは何か?」ジャーーーーン「それは……○○だっ!」というのが3回繰り返され、ここまで25人の敗者が死屍累々を重ねてきた謎かけがついに解き明かされる…んだけど、壮大ななぞなぞ大会だなぁという印象。途中「クイズ・ミリオネア」みたいな引っ張り?もあり。でも、やっぱりアタシはいや!と王女さまがゴネるわけだけど、至極当然。周辺各国の王子様たち、とはいえなぞなぞ3つたまたま解いた男の元へ嫁げ、といわれたら今の女性なら平手打ち一つで終了、だろう。
 で、先の王子の逆謎かけが出て、夜明けまでに寝ずに探れ、寝ずにでも探れ、「誰も寝てはならぬ」とくるわけだ。

 第三幕。最初の方で「誰も寝てはならぬ」のアリア。王子役のテノールのアリアなんだが、王子が最初に「誰も寝てはならぬ、か…」とつぶやくところから始まる、つまりこれは王女のセリフ(命令)で、王子本人のセリフじゃない、一番の盛り上がる場面でそう歌ってるわけじゃないんだ、と今回初めて知った。
 王子の名を知る者を血眼になって捜す役人たちに元国王とリューが囚われる。責めさいなまれてもついに王子の名は言わずに(「愛があれば、責め苦さえも悦びに変わるんです。もっと責めさいなんで下さい」という歌に、違うことを想像してしまったバカは僕です…)、高らかに愛しい人への思いを歌って自ら命を絶つリュー…その姿を見てトゥーランドットは愛に目覚める感動的な場面。
 「なんてかわいそうなリュー」というカラフのセリフに「お前がへんな謎かけをしたせいだろうが!」と思わず脳内ツッコミ。さらに元々カラフはほぼリューは眼中になし(プライド高い王族と、仕える女奴隷じゃ当然だが)。だからこそ一層リューの最期は悲劇なんだが、そこからトゥーランドットの気持ちが変化する、というのがイマイチつながらなかった。
 「もうお前(トゥーランドットのこと)は私のもの、お前に隠し立てするものは何一つ私にはない!私の名はカラフだ!」とせっかくリューが命がけで守ったはずの秘密の名前を、自分であっさり言っちゃうカラフって…。
 「こいつの名前はカラフよ!さあ、首切り役人たちよ、このけがらわしい男の首をさっさとはねておしまい!」…とはならずに、この人の名前は「愛」です、と言ってカラフの想いを王女が受け入れめでたしめでたし。ここでもう一度「誰も寝てはならぬ」のメロディーが合唱とともに盛大に演奏され大団円。これは感動ものだった。ホール内も感極まったフライング拍手&スタンディングオベーション。

 なんか茶化したようなことも書いたけど、長々と書いたということは、十二分に楽しませてもらえた、ってこと。興味が少しでもわいた方、オペラ、いいですよ。全然難しくも高尚でもないです。上に書いたとおり、至極単純な筋書き(映画の方が余程難しい)。頭空っぽにしてドップリ世界に浸れば、別世界の体験ができます。ちょっと値段は高いけど。
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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