極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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2/19 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第386回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第386回定期公演 フィルハーモニーシリーズ

ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」全2幕 (演奏会形式)

 アルマヴィーヴァ伯爵:デヴィッド・ポーティロ(T)
 バルトロ:カルロ・レポーレ(Bs)
 ロジーナ:セレーナ・マルフィ(Ms)
 フィガロ:アンジェイ・フィロンチク(Br)
 バジーリオ:後藤 春馬(Bs)
 ベルタ:小泉 詠子(Ms)

 合唱:金沢ロッシーニ特別合唱団
 管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
 指揮:マルク・ミンコフスキ
 演出:イヴァン・アレクサンダー

 今日、一番悪かったのは、自分の耳と頭だった。

 何処を誰をどうとっても全く欠点・弱点がないという奇跡のような独唱・合唱の声楽陣。それを、相変わらずの見事なサウンド・アンサンブルで支えたOEK 。それらを完璧にコントロールして極上のオペラ・ブッファに仕立て素敵なエンターテイメント空間を提供してのけたマエストロと演出。
 ものすごくよかったしフィナーレで半泣きになるくらい感動したんだけど「それは単にお前が感動しいなだけのことだろ?」と仮につっこまれて「違う!それはこうだから…」といえるだけの知識も蓄積もない。今日ほど自分のロッシーニはもちろんのこと、オペラ全般に対する無知・無学を悔しいと思ったことはない。それがあれば、もっと感動・感激出来たはずなのに。

 だから、全く説得力がないけど、心から「最高の」公演だった。

 さて気分を替えて。オペラ観た後のブログにいつも書く雑感・ツッコミなど。

 ロジーナが好きな人(まだ誰かわからないんだけど実は伯爵のこと)を憧れながら自分のことを歌う場面「私は優しいし従順だし好きな人にとことん尽くすわ。でも私の優しさにつけこんで騙したり裏切ったりしたら許さないの」みたいなアリアだったんだけど(勿論内容は字幕で読んだんだけど)、それを聴きながら昨夜の遅めの新年会のカラオケ大会で誰かが唄った西野カナの「トリセツ」を思い出した(笑)
 最初可憐な女性キャラかな?的イメージで入ったのでちょっと歌手の声が強すぎるかなと思ったんだけど、聴き進むにつれ実は結構芯の強い、というかキツい性格が伺えなるほどメゾソプラノを当てるわけだと妙に納得。思えば後に伯爵婦人になったロジーナが、伯爵家の小間使いの少女を権力でコマそう(こういう表現に書き手の品性が出る)とするスケベ伯爵(要するに旦那)を逆にフィガロと組んでとっちめるという役割を演ずるわけで、モーツァルトの「フィガロの結婚」の前日潭としての逆伏線なんだろう。

 そして、道化というか徹底的に貧乏クジを引かされる役回りのバルトロ博士。若い二人(伯爵とロジーナ)の恋路を邪魔した挙げ句やり込められて手を引かされ、笑い者になる喜劇にありがちな存在なんだが。
 確かに成長した後見役をしていた少女を手に入れたいという、年甲斐もない願望だったのかもしれない。でも実は、誰か若い男に手紙を出したりしたんじゃないかとロジーナを問い詰めるアリアの中に「もう今までみたいに拗ねたり甘えたりしても容赦しないぞ!」というフレーズがあるのを見るとそれほど単純な話ではない気もしてくる。つてがあって庇護することになった美しい少女。その日々のなかで満更でもない態度も垣間見せる(罪な無邪気のなせる技)。そして美しい女性に成長した彼女を、という願望を抱くのは、それほど愚かなことなのだろうか?
 伯爵が知恵者・フィガロと組んで変装したりあれこれロジーナと結ばれようとジタバタする顛末がこのオペラの主軸なんだけど、最後はバルトロの信頼する仲間は財力で買収され、伯爵自身の権力でねじ伏せられてバルトロは身を引かされる。若さ・財力・権力全てで劣ることを突きつけられて、なにも言えずに。悲しい中年男の末路。身につまされるなあ。

 結論?「トリセツ」はめんどくさい(←中年男の暴言)

 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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