極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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10/29 松本市音楽文化ホール レ・ヴァン・フランセ

レ・ヴァン・フランセ コンサート

 フルート:エマニュエル・パユ
 オーボエ:フランソワ・ルルー
 クラリネット:ポール・メイエ
 ホルン:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
 バソン:ジルベール・オダン
 ピアノ:エリック・ル・サージュ

 エルサン:復活祭の歌(シャンド・パーク)
 プーランク:オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲
 サン=サーンス:デンマークとロシアの歌による奇想曲 op.79
 マニャール:五重奏曲 op.8
 プーランク:六重奏曲

 「木管アンサンブルの歴史を変えるドリームチーム」という(たぶんプロモーターの)安易な煽りが副題についてたが、確かにそうだと言えるだろう(ドリームチームというネーミングはどうにも好かんが)。6種類それぞれの楽器の、世界で一番上手い奏者を集めたアンサンブル、と言い切っても多少大げさではあってもさほど嘘ではない、と最初の一音目が鳴ってからアンコールの最後の一音が鳴り終わるまでずーっと思わされながら聴き惚れ続けることになった。
 
 例えば、オーボエ。もう完全にこの楽器の音・音楽性の概念をひっくり返されるくらいの上手さ。上手いとか見事とか、自分が使うそれこそ安易な褒め用語がどれも申し訳ないくらい。隣で吹いてるのが、それこそ世界で一番上手い、ベルリンフィルの首席フルート吹きであることをついうっかり忘れてしまうくらい。曲中でそれぞれの楽器がソロパートを受け渡して掛け合いしていく中で、ソロが出るたびその楽器についてこういう感慨を繰り返す。「ああ、この楽器って、本来こういう音で演奏されるべきだったんだ…」と。それが休憩を挟んで二時間強の演奏会の間ずっと続くのだ。完全に、未体験ゾーン。

 そして、そんな自己主張の強い個性の塊のようなトップ奏者たちが、完璧なアンサンブルを繰り広げる。ちゃんとしたアンサンブルって本来そうなんだとわかってはいるけど、6人が全て、溶け合わせる音と浮かび上がらせるべきソロイスティックな音・フレーズを、それこそ音譜一個単位で完璧にコントロールし、溶け合わせ、浮かび上がらせ、掛け合い、歌う。

 プログラム自体は、このジャンルをかなり聴きこんででもいない限り耳なじみがあるとはいえないマニアックなもの。そんな中で特に印象に残ったのは前後半のプーランク。おそらくプーランクの作品って「難しいことやってます!」と聴き手に伝わってしまうようだと様にならないのだと思う。
「次、何やろっか?」
「んじゃプーランクのトリオでもやろっか?」
「いいね、やろやろ」で、ガサガサ楽譜を回して、
「んじゃいこか、せーのっ」
 こんなノリ(に聴こえたという妄想です)で、散々書いたとおりの完璧なアンサンブルをやってのけるのだ。もう笑いながら「ごめんなさい勘弁してくださいまいりました」という以外どうできる?

 とにかく、貴重な体験であった。それだけは間違いなく言える。松本まで聴きに行ってよかった、心から。



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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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