極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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10/21 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第382回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第382回定期公演フィルハーモニーシリーズ

 オリヴァー・ナッセン 指揮
 クレア・ブース ソプラノ

 スクリャービン/ナッセン: スクリャービン・セッティングス
 武満徹: トゥリー・ライン
 ナッセン: レクイエム(スーのための歌)
 ブラームス: セレナード 第1番 ニ長調 作品11

 これぞOEK定期のプログラム、という凝った選曲。まあそのせいかさすがに空席は目立ったけど。このプロでフルハウスになると思う方がどうかしてる。でも定期はやはりこうでなきゃ。

 一番聴きやすかったのは実は最初のスクリャービン・セッティングだったかも。スクリャービンのピアノ小品5曲を室内オケ編成にナッセンがアレンジして編んだ組曲だが、これが素敵。編成は小さいがスクリャービンの豊饒な響きに包まれる快感。

 今年が没後20年になるせいかこの秋だけで4曲目の武満(さらに武生で室内楽も聴いたし)。もう武満は「古典」として聴かれるプログラム。「前衛性」(死語)と透明だけど豊饒なハーモニーとの境目を漂う快感。

 レクイエムはナッセン自身の亡くなった奥さんにささげられた作品だそうで、英語・スペイン語・英語・ドイツ語と3か国語4パートの詩を引いて書かれている。訳詞を見ながら聴いてて連想したのが昔読んだ堀辰雄の「風立ちぬ」のエピローグ「死の影の谷」だった。喪失感・絶望感・寂寥感を突き詰めた厳しくも美しい音楽。…なんだけど、女房に先立たれた中年男のくよくよした繰り言を芸術に昇華した?と受け取ってしまうのは自分自身がやさぐれてるせいだろうきっと。ソリストのソプラノさん、さすがに初演者、絶品だった。

 OEKでブラームスを聴く機会ってあまりないように思うけど(覚えてるのはミッキー指揮のブラ2くらい?)、そもそも前半のプログラムを受けて後半のメインがなんでブラームスのセレナード?という意外感はあったけど、なかなか楽しかった。プログラムノートに「交響曲作曲以前に最も交響曲に接近した作品」と書かれていたが、聴いてみてこの曲を自身の「交響曲」としなかった意図が分かる気がした。習作的ではもちろんある。シンコペーションや裏拍の使い方がいかにもブラームスなんだけど、やはりそこここにベートーヴェンやシューマン臭さ?が残っている。書いた本人が一番判ってたはず。だから、それらを経てのちに「交響曲」と名付けられた曲群は唯一無二のものとして屹立するのだ。


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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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