極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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「シン・ゴジラ」(ネタばれあり注意)

 ネタばれあり注意とはいっても今日のお客さんは自分を含めて10人程度、見たい人はほぼ見つくしてそろそろ上映終了かなという感じではあったけれど。

 ようやく「シン・ゴジラ」を観た。事前に何となくネットで目にした情報の断片、以前観た庵野秀明作品「巨神兵東京に現る」というパイロットフィルム(という位置づけではなかったんだろうが今日見たら完全にそういう位置づけだと思った)、そしてエヴァンゲリオン。それらが合わさったような感じかなと思いながら見に行ったんだが、その通りだったところもありそうでなかったところもあり。

 約2時間ほどの作品のうち合計約1時間半ほど(私見)が会議・打ち合わせ・ブリーフィング場面。最初会議名が事故対策会議で参加する閣僚や役人の緊張感もまあ普通程度の扱いに見えたものが徐々に会議の名前が仰々しくなりやがて「巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部)」などという現実にはありえない名前が出てきても普通に受け入れるころには完全に作品世界に取り込まれている。ネットでよく目にした「フクシマ」の時の対応の右往左往がよく取材され「まあそりゃきっとこんな感じだったんだろうな」という妙なリアル感から非現実へのつなぎ目のなさが実に巧み。

 当初の自衛隊の総攻撃のリアルさとそれが全く歯が立たないシーンはまさにエヴァンゲリオン。音楽もエヴァのものを巧みに取り入れて(同じ鷺巣詩郎さんだし)。実写で限りなくリアルに既存兵器対使徒をリメイクしたという感じ。というか今から20年前に既にアニメ上とはいえ全く古びないコンテンツを作り上げてたんだなぁと改めて感心。

 残念ながら?「最終人型決戦兵器」は登場せず、熱核兵器使用で決着をつけようとする某国をなんとかのらりくらりかわしながら知恵と勇気(蛮勇?)とありあわせの素材・機材をかき集めてどうにかゴジラの活動を完全に休止せしめるまでを描く後半がもちろん圧巻。政治家・自衛官・官僚みんなとてもかっこよくて(個人的には統合幕僚長役の國村隼さんの「仕事ですから」というセリフがストンと胸に落ちてよかった。これはホントに現実の自衛官さんなら言いそう)。ほんとにいざという時こうなれるのかしらウチの指導層にいる皆さん方は?と腐りきった政治家どもを山ほど抱えてしまった富山市民としては実に心もとなく思うのだが。

 見終わった後、さてこの怒涛の展開の映画は結局何を描いたものなのだろう?と。ゴジラの最初の映画のような反核の意図がなくはなさそうだがそれほど主ではない気がするし。ロマンス・ファンタジー色ほぼ皆無。よく言われた「想定外」のとんでもない事態に右往左往ジタバタもがきながら、でも必死に一つの目的に向かって邁進する群像劇。だから、完全に活動を停止した偶像のようなゴジラの姿を見ながら出演人物とある種の達成感を共有する、というのが到達点なのか。

 同時公開の「君の名は。」に興行収入で負けたというのがネットで出てたが、やむを得なかろう。ある種のハードボイルドなのだ。明らかに観客を選ぶ。個人的には、大推薦。



 
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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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