極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

Entries

9/18 ハーモニーホールふくい N響演奏会

NHK交響楽団 演奏会

 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

 ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」原典版
 武満徹:ア・ウェイ・ア・ローンⅡ
 武満徹:ハウ・スロー・ザ・ウィンド

 ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕第2場への間奏曲
 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」

 N響のコンサートは何度か聴いたことがあったが、今回のように週末サントリーホールで掛かってた定期公演そのままの内容の引っ越し公演は初めて。しかも首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。期待するなという方がムリというもの。結論から先に言うと、今まで聴いてきたのは結局地方公演向けに仕立てたもの、定期は全く別物なんだなあということ。すさまじかった。

 昨日のOEK定期で弦レクを聴き、今日の2曲。武満の70・80・90年代の作品を順にたまたま続けて接することになった。編成も室内オーケストラサイズに近く刈り込まれた形。美しくて厳しくて、何よりギリギリと絞り込まれるような緊張感に貫かれた演奏。ア・ウェイ・アローンの終結の持続音が鳴った瞬間背筋から後頭部がひきつるような快感。ハウ・スロー・ザ・ウィンドの揺蕩うような美しさもたまらなかった。もっとも、自分は武満が好きなので大歓迎だったが「N響」を普通聴きに来るお客さんにこの2曲連チャンはなかなかきつかったかも(3つぐらい座席向こうのお兄ちゃんはあきらかに退屈してた風情)。いかにも東京で掛かってる定期っぽい選曲・並び順ではあった。

 展覧会の絵って曲自体はしばらく前まで何度も演奏会にかかってて、自分も生演奏では複数回聴いたことがあった。なのでせっかくパーヴォさんの指揮なら違うところを…と当初思ってた。が、今日の演奏で認識違いも甚だしいことに気付かされた。
 今の演奏スタイルで細部まで、特に音の仕舞方まで綿密に作りこみ隅々まで見通せる、しかもN響という超腕っこきオケにかかると、展覧会の絵はここまでになるのか。ものすごく大編成の室内楽を聴いているような繊細な微弱音から100人近くのフル編成のオケがフルパワーでぶん鳴らしてるのになんでこんなに透明な澄んだ響きが出るのか?というくらいの圧倒的な音の大伽藍まで、おそらく現在聴ける最上級の展覧会の絵が聴けた。東京のお客さんって、常日頃こんなのを普通に身近に聴けるのね。そりゃ耳が肥えてちょっとやそっとじゃ驚かんわ。

 さて。武満を挟んで、ムソルグスキー作品をオリジナル版・リムスキー=コルサコフ編・ラヴェル編と並べて聴くという凝ったプログラムだったわけだけど。はげ山の一夜は名フィル定期でも聴いてて、ムソルグスキーオリジナルの再評価の流れの一環なんだろうけど、名フィルで聴いたときと実はさして印象は変わらなかった。演奏水準ははっきりと今夜のほうが上だったけど。ムソルグスキー本来の魅力はその土俗性・民族性とかあれこれ言われるが、結局のところあか抜けないのだ。それは後半のホヴァンシチナがなった瞬間すぐに感じた。明らかに洗練された弦セクションの響き。ラヴェルになるとそれに加えて管セクションの色彩感・サウンドが付加されさらに洗練度が増す。ムソルグスキーの音素材をリムスキー=コルサコフやラヴェルという超一級のオーケストレイター(と言ってしまうが)がいかに鮮やかに料理したか、ということ。
 もしムソルグスキーさんが今日の演奏会のプログラミングを見て、演奏を聴いたら「こんなん公開処刑やん、勘弁してほしいわ」(ナニ人のムソルグスキーや)って思ったんじゃなかろうか。きっとウォッカがすすんだことだろう。まあそのオリジナリティが音楽史上飛びぬけてるのは周知なのだけれど。

スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

プロフィール

kazuTbirds

Author:kazuTbirds
プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

フリーエリア

最新記事

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR