極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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5/5 ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭 第2日。

 今日はほぼ「当たり」の日であった。めでたいことに。

・K321 アブデル・ラーマン・エル=バシャ(p)

 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「テンペスト」と「田園」の2曲プロ。ここで何度も書いてるけど、ふわりとしたピアノの音というのが好物で。どんなに強奏しても音の中にある種の軽みが備わっていて、ピアノの少し上を音楽がふうわり漂うのが理想。エル=バシャさんの音がまさにそれ。タッチが明晰でテクニックも解釈も歌心も申し分なく、そしてこの音。テンペストの3楽章は体がつられてふわりと揺れた。天国の音楽。

・K311 新日本フィルハーモニー交響楽団

 ホルストの組曲「惑星」。4管編成にオルガン、女声合唱まで入る(今回は電子ピアノ入力音源だったらしいが)のでなかなか実演に接する機会がない曲。大昔富山の某社会人オケの演奏で聴いただけだったんだが、ようやくまともなオケで聴けた。ちょっと響きや音楽の動きが固い気はしたが、LFJだしまあこんな感じか、とりあえず実演で聴けただけでも満足だった。この時は。

・K312 新日本フィルハーモニー交響楽団

 武満の「グリーン」とグローフェの「グランドキャニオン」というレア曲プロ。まあグランドキャニオンを「レア」というのもある意味変だが、実際この曲を全曲生演奏で聴く機会はたぶん金沢では二度とないのではなかろうか?これだけの編成揃えたらブルックナーなりマーラーなりチャイコフスキーなりやるだろう、普通のプログラミングなら。
 結論から言うと、面白かった。なんでこの曲がそんなに演奏されないのか?以前OEK定期でペール・ギュント全曲を聴いたときにも思ったが、学校の音楽の授業に取り上げられた「通俗曲」であるというイメージが邪魔をしてるのではないか?確かに第3曲の「ポッコポッコポッコ」というフレーズは幾分気恥ずかしくはあるけど(笑)オーケストレーションも鮮やかで迫力満点で演奏効果も高くて…その後のハリウッドの映画音楽にも影響を色濃く与えたこともきっと(「芸術」音楽として)取り上げられない理由なんだろうな。曲の規模からいってもコンサートのメインを飾って…まあオケ定期のメインが「グランドキャニオン」ってのはかなりチャレンジングではあるな現状。
 演奏の好印象は、この曲を指揮したのが井上道義さんだったのも大きく寄与してる。先の「惑星」と同じオケとは思えないくらい音楽が激しくうねり、息づく。逆になんか惑星が食い足りなかった理由はこれか、と得心がいった。さすが我らがマエストロ井上。面目躍如。

・K333 福間恍太朗(p)

 キラキラ華やかで鮮やかな音、明晰なタッチでトレモロ・アルペジオが映える。例えばこういう曲をこのピアニストさんはこういう引き出しでこう料理したか、というアプローチではなく、ピアニストさん自身が自分の持つ音・演奏の美質を最も活かせるプログラミングをしているという印象。だからこの上なく華やかで美しくてかっこいい演奏ではあるけど、自身のアレンジの「モルダウ」の中間部で複数の旋律線が同時進行するときの微妙なニュアンス付けにはやや不満が残ったし、メシアンや武満はもう少し固くクールに弾いた方が曲が本来根っこに持ってる響き・美質が浮かび上がると思うのだけど。まあ、そのあたりは好みの問題だろう。

 とにかくオサレなイケメンさんだったので聴き方が僻みっぽくなってるだけだなこれは。

・K313 オーケストラ・アンサンブル金沢

 ベートーヴェンの「田園」おそらく今回のLFJメインテーマ「ナチュール-自然と音楽-」を問答無用に体現した曲。そして、昨日辛口で書いた「OEK祝祭管弦楽団」からトラを抜いた、ほぼ純粋OEK編成での「田園」もう貫禄の一言。最初の一音が鳴った瞬間から、どこかお祭り的少し緩い空気がふっとび、いつもの定期演奏会の音楽堂になった気がした。聴いたか、これが本来のOEKのアンサンブル精度・圧倒的透明度・実力なんだ!と力説したくなる、見事な演奏。理屈抜き、文句なし!

・K324 栗コーダーカルテット

 で、最終に選んだ演目がこれ(笑)たぶん5,6年ぶりに聴いたが、相変わらず達者なこと。リコーダーやハーモニカ・鍵盤ハーモニカが醸し出すちょっとペーソスを含んだサウンドで楽しく面白く聴かせてくれた。
 でも。例えばある曲ではソプラニーノリコーダ・ソプラノリコーダ・ハーモニカにギターとか…そんな「薄い」編成で完璧なアンサンブルにするとか、それが如何にすごいことか。ちょっとでもミスったり音程がずれたりしたら音が薄い分即響きが濁る。が全く違和感なしで「そんな難しいことしてませんよ、素直に楽しんでね」的にサラっとシレっとやってのける、超腕っこき集団。 「アンコール、ちょっと時間が押してるので「ピタゴラスイッチ」のオープニングテーマをTVサイズで!」とか言って会場をドッと沸かせて、軽〰くいつものように「あの」曲。何度も言うけど、すごいわこの人たちやっぱり。

 ということで、今年のLFJ金沢終了。言いたいこと書きたいことが残ってる気もするので、覚えてたらまた後日。

 



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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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