極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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11/21 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第369回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第369回定期公演フィルハーモニーシリーズ

 指揮:シャオチャ・リュウ
 メゾソプラノ:谷口睦美

 メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」作品26
 デ・ファリャ バレエ組曲「恋は魔術師」
 ストラヴィンスキー 弦楽のための協奏曲 ニ調(1946)
 ベートーヴェン 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93

 最初のヘブリディーズ(フィンガルの…という邦題は好かん)から既に滑らかな旋律線の扱いとフレージングに好感。この指揮者さんオペラ屋さんだなと実感(あとでプログラムを確認したらやはりオペラ実績が多い)。編成的に手頃なせいかOEKで聴くことが多いレパートリーだけど今日の生き生きとした演奏は出色だった。

 ファリャ。谷口さんの衣装・メイクから既に妖艶なスペイン女(の子ではない、文字通りの「女」)にしか見えない(笑)芯が強くてでも悩ましく激しく揺れ動く女心が伝わる好演。オケもガラっと性格の違うラテンテイストのメロディを華やかに紡ぐ。音楽は申し分なく素敵で楽しかったけど、その性格上、出来たらパントマイムとか語りとかもう少し何か演出があったらさらに楽しめたかも。本来の形は知らないけれど。

 ストラヴィンスキー。たまたまなのか、定期2回続けて新古典主義の作品を聴く。前回のプルチネルラよりは曲の性格上エンタメ色は薄い曲だったが(プルチネルラはバレエ音楽だったし)、余分な響きをそぎ落とした乾いた響きで幾分皮肉っぽい美しさと楽しさを込めた佳曲。音数の少なく薄い響きで勝負しなきゃいけない曲をやらせたらOEKは絶品。アンサンブル精度が低いとこうはいかない。

 ベト8。これもOEKで初めてではなかったが、快速で快活で、でも速さが上滑りせず旋律線が鮮やかに躍動する、流麗で爽快な演奏。ベト7ほどの重っ苦しさ暑っ苦しさがなく鮮やかな曲なのにベト7ほど演奏機会に恵まれないのは、おそらく今日くらいに鮮やかで生き生きした指揮者のフレーズ捌きで、今日くらいのレスポンスに優れたオケの演奏でないと、どこか明朗快活なだけのサラっとした印象に終わってしまうことが多いからなのではと思う。ベートーヴェンは「苦悩から歓喜へ」特に苦悩がないと様にならない、悲壮な緩徐楽章こそが真髄でそれがないのは芸術性が薄い、などとという理屈は演奏する側の問題なのだ、きっと。
 プログラムノートにもベートーヴェンらしからぬ私生活の明るい感情が素直に書かれた曲、とあったが、それのどこが悪い!と言いたい(笑)たまたまいろんなことが珍しく?いいほうに回って機嫌がいいベートーヴェン先生が「ちょっとモーツァルト先生っぽく愉しい曲でも書いてみようかな?」などと機嫌よく筆が進んだ曲だった、などと妄想してみる。…長々と書いたのは、とにかく今日の演奏で、今までさして意識もしてなかったこの曲がすっかりお気に入りになってしまったのだ。もう駄演には出会いたくない。

 OEKの定期を何度も聴いてるとごくたまに思うことがあるが、今回の指揮者:リュウ・シャオチャさん(台湾出身だそう)って、けっこうOEKと親和性が高そうに思った。日本人にこだわらなければ、井上道義さんの次(いつかはわからないけど)はこの指揮者さんでも面白そうに思う。…きっとこだわるだろうな、石川県・金沢市のことだし。

 さて。来月はいよいよ2015-16シーズン最大の目玉公演。2夜にわたってマルク・ミンコフスキ指揮でシューマン交響曲ツィクルス。週末の木金2日続けて久々の「文句があったら明日朝聞く!」の定時ダッシュ確定(笑)

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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