極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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読書感想文らしきもの。

 この題名でブログを更新するのはいつ以来だろう?というか更新したことあったっけ?

 基本的に天邪鬼な性格なので、いわゆる「ベストセラー」にはほとんど手を出さない(既にハマってしまってる村上春樹作品は除く)ので、毎年出てくる芥川賞・直木賞受賞作には手を出したことがない。それが昨日の夜、なぜか居間の書棚に文芸春秋9月号があるのを見つけた。親が「有名な芸人さんが芥川賞とった作品と同時受賞作の2作が一冊で970円で読める」という至極散文的な理由で買ってきたものらしい。ということで、又吉直樹「火花」を読んでみた。

 ネタバレにならない程度に書くのは難しいと思うので、先入観なしにこれから読みたい、と思ってる人はここから先は読まないでください。

 ざっくりいうと、とある若手芸人(主人公)と少し年上の先輩芸人との交流の話なのだけれど、なかなか芽が出ない自分と、同じく売れていないけれど強烈な才能がある(と主人公は感じている)先輩「師匠」芸人の心の交流・行き違いなど、その心情の振幅がリアルにダイナミックに、生々しく描写される。読んでるこちらまで痛くて息苦しくなるほど。主人公と先輩以外の登場人物はやや類型的ではある(先輩の彼女・主人公の相方や後輩芸人など)けれど、それはそれで物語の中心をなす自分と先輩のある種の特異性を際立たせる。
 ただ、そこまで入り込むのに幾らか努力が要った。自分にとってどこか「ゴツゴツ」した文章で、入りにくかったのだ。特に情景描写が硬くて、画が頭になかなか浮かばず苦労した。単に自分が「芥川賞を受賞するような文芸作品」に慣れていないだけなのかも知れないけど。
 あと、具体的には書かないけど、エピローグのエピソードがあまりに唐突だ。先輩の才能の特異性が人格破綻に起因する、という展開なのだとしても。

 とはいえ、一読の価値は十分にある、と思う。芸人さんが書きました、という売り文句とは関係ないところで。単行本を買おうとまでは思わないけど。

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Author:kazuTbirds
プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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