極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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6/22 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢第364回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第364回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

井上道義(指揮)
五嶋みどり(ヴァイオリン)

ロッシーニ:歌劇「シンデレラ」序曲
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 Op.73

もう「日本人アーティスト」という枠組みで語られることがなくなって久しい本物の「アーティスト」五嶋みどりさん。無論名前はとうに知っていたけど今日初めてその音を耳にできた。
「グァルネリって、こういう音がするんかな」というのが最初の印象。もちろんそんなに数多く聴き比べたことがあるわけでもないしあくまで印象ということなんだけど、華やかでこちらに向かって音が飛んでくるようなイメージのストラディバリに対して、まるでねっとりと濃厚に絡みつくような音。もちろん、五嶋さんの持ち味がそういう音なのかもしれないし、今回のシューマンをそういう音で表現している、引き出しの一つなのかもしれないが。
いずれにせよ、そういうみっしりとした濃ゆい音で、一音一音すべての音の出から消えるまでをコントロールしきって、どちらかというと地味で華やかさからは遠い協奏曲を弾き切る…それはもう、圧倒的の一言だった。
正直、シューマンの協奏曲は苦手だ。ヴァイオリンは今日初めて聴いたが、ピアノやチェロコンは寝ずに済んだ覚えがない。そんな自分が最初から最後まで起きて!聴ききった、ということ自体今回の演奏がいかに魅力的で楽しくて、すごかったのかということだ(逆説的だが)。曲が終わった後のカーテンコールでも、もうコンサートが終わったかのようなマエストロの所作(笑)パガニーニかイザイあたりをアンコールで聴けるかな、とも思ったが無かった。がこれは正解だろう。もう、参りましたという内容だった。

1曲目のシンデレラ。コンサートオープニングのロッシーニって、なんか「はいはい、わかりましたよ」的な演奏(このニュアンスがわかってもらえるかな…)が多いんだが、今日のはなかなか。こんなロッシーニはそうは耳にできないと言えるくらい。
変なところに感心すると我ながら思うが、こんなにスムーズに滑らかにクレッシェンドする「ロッシーニクレッシェンド」は初めて聴いた気がする。もっと階段的にカクカクと大きくなるのが一般的?だと思ってたが、こう演奏されるとなるほどワクワクと楽しい。

ということで、前半戦でかなり充実した演奏が繰り広げられたんだが。その反動か、メインのブラ2がもう一つ。どこかまだOEKの手の中に曲が入り切っていない感じ。弦の各セクションは相変わらずアンサンブル精度高いし(特にここの上手い内声部にかかるとブラームスは効果的)、木管の各パートやホルン、客演のテューバ(多戸さん、相変わらず達者だ)などなど、申し分なく上手いのに、前半のロッシーニ・シューマンに比べてどこか音楽がばらけてる印象。なぜ、どこがどう、というのはよくわからんがそう聴こえたのだからしょうがない。まあ前半の音楽密度にたたきのめされて耳が疲れ果ててたのかも、というのは否定しない。

以前、福井でゲルギエフ指揮でチャイ4と幻想聴いた時にも思ったが、どこの解釈がどうのフレージングがどうの、などという理屈を超えた、もう「参りましたごめんなさいm(_ _)m」という演奏というのはあるものだ。なかなかそんなのには出会えないけれど。今日は間違いなくそうだった。前半は。

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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