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極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

Entries

10/20 びわ湖ホール イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル

イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル

 オール・ドビュッシー・プログラム

 『ベルガマスク組曲』
 『マスク』
 『映像』第1集

 『子供の領分』
 『前奏曲集』から「亜麻色の髪の乙女」「とだえたセレナード」「沈める寺」「妖精たちは優美な踊り子」「ヒースの荒れ地」
 『喜びの島』

 最近あまりないけど、以前は魚津ミラージュホールでよくリサイタルのあったイリーナさんの演奏を久々に聴く。ピアノがエラール製とのアナウンスが事前にあって、確かにステージ上にはいつもの黒光りしたのではなく見慣れない茶色の木目調の楽器が。とはいえコチラはスタインウェイもベーゼンドルファーもヤマハも区別がつかない耳音痴なのでさて。

 ピアノにもドビュッシーにもさして詳しい訳でもないんだが、勝手に解釈すると前半が言葉からイメージされる抽象画的作品、後半がより具体的なキャラクターを持つ具象画的作品といったところか。「自分はこの音からこう見えるんだが」という前半「ほらこんな風に音にしたらこう見えない?」という後半。
 
 よく「ハッと息をのむような美しい瞬間」が何度も訪れるというが、そんなもんじゃなくそういう「瞬間」がずっと続く時間。その間コチラの耳がどんどん鋭敏になっていく。耳の奥から頭の芯のずっと奥まで音楽に満たされた、幸せな、でもすっごく疲れた。いい意味で。

 相変わらずイリーナさんの圧倒的な明晰なピアノ。ドビュッシーって結構響きの厚く強い部分があって耳にきついところもあるのだけど、常にどこかしらまろやかに響くのはやはりエラール製だからなんだろうか。響きのなかにいい意味の雑味みたいなものが含まれていてまるでチェンバロみたいな響きも。

 子供の領分の第4曲「雪は踊っている」が素敵だったなあ。あと夏にペレアス観たためかやはり水をテーマにした「映像」が印象的。

 やはりペレアスに出てきた、ペレアスが塔の上から垂らされたメリザンドの髪を掻き抱く官能的な場面の響きが「喜びの島」にもエコーしてた気がする。なので題名の邦訳「喜びの」は実は「悦びの」ではないか?などと。まあそれではあまりにも露骨か(笑)←やはり書き手の品性が

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10/19 オーバードホール 桐朋アカデミー 協奏曲の夕べ

桐朋アカデミー・オーケストラ 協奏曲の夕べ

 指揮:梅田俊明
 
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」から第一楽章
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調

 毎年恒例、桐朋学園大学院大学在学生オーディションソリストによる協奏曲尽くしのコンサート。

 今日イチはラヴェル。根本的に音・タッチが美しく粒立ちがよくないと全く様にならない曲なんだけど、申し分なし。第二楽章冒頭からの長大なソロはもちろん美しいがリズミカルなパートもキラキラに美しい。まあ、欲を言えばもう「半押し」くらいキツさがあった方が、という向きもあろうが、自分はこういうリリカルラヴェルは大好物。もううっとりして聴いてた(オッサンが使うとどうも気色悪いw)

 ラフマニノフは、ソリストさんの趣味か担当教授さんの趣味か知らないけど、もうこの曲を選んだ時点でブラヴォもの。初体験。CDすら持っていない。とても魅力的な曲。確かに第2番のようなキャッチーなメロディーはないけれど、バーバリズムの萌芽が見えるような第一楽章に変拍子で飛び回る第三楽章、実に愉しい。ソリストさんもいくらか粗さもあるがエッヂの効いた熱演。ラフマニノフはこう弾かなきゃ様にならんぞ、という押しの効いた演奏。好感。

 メインのチャイコフスキー。どっちも聴いた人なんていないだろうからこういう比較は変なんだが、6月のOEK小松定期でもチャイコフスキーの1番が演奏されたんだけど、技術的に、というかタッチの正確さからしたらその時のソリストさんの方がよかったが、ソリストらしい「立った」ソロを今日のソリストさんはむしろ聴かせるスキルを持っていたと思う。が、残念ながら第一楽章途中のほとんど止まりかける重大事故寸前の重大ヒヤリ(たぶんソリストさんが数小節飛ばすかズレた)のため完全に音楽が瞬間的に崩れ、それ以降落ち着いて聴けなくなってしまった。もったいなかった。数年前やはりこの協奏曲の夕べでこの曲が掛かったときは明らかにソリストさんの技量が足りず不完全燃焼、今日はイケると思ったら、だったのでどうもこの曲は桐朋にとって鬼門なのかも。もちろんポピュラーではあるけど基本的にソリストにとって難曲なんだろうけど。


10/13 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第407回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第407回定期公演

 指揮:ユベール・スダーン
 ヴァイオリン:堀米ゆず子

 シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
 ハイドン:交響曲第103番変ホ長調 Hob.Ⅰ-103「太鼓連打」

 まずは全体の印象として。オケを、特に弦を素敵にふくよかに鳴らすなあと。編成の大小に関わらず、オケのサウンドってやっぱりこうだよなあ。確かにオーソドックスではある。でもこのオケでも何度か聴いたオーソドックスではあるけどそれだけ、口が悪く品のない自分曰く「毒にも薬にもならん」演奏とは対極の、食い付きのいい、推進力・生命感のある音楽。

 シューベルト。以前某指揮者さんで最初から最後までもっさりとした重心が後ろにかかった演奏聴かされてうんざりしたトラウマ?をモノの見事に払拭してくれた、清冽な5番。こういう演奏ならもっとシューベルトが聴きたくなる。

 モーツァルト。堀米さん貫禄の演奏。もちろん技術的に超絶技巧を聴かせる類いのレパートリーではないにしても、これだけ手の内に音楽を入れて隅々までコントロールしてこういう曲を聴くのは楽しい(どちらかというと技量的に危なっかしく弾くのを聴かされることの多い曲だし)。モーツァルト節?全開のチャーミングな曲だったんだなあと、大袈裟に言うと再発見。

 ハイドン。いい。前にも書いたけどハイドンって、あ次はこうだなこう来るな、やっぱりかじゃあこれからこうでこう締めるな、という予測通りの展開をするので、先に書いた「毒にも薬にも」だと救いようがないんだけど、ほら、こんな風に演奏したら愉しいでしょ素敵でしょワクワクするでしょ?と最初から最後まで聴かせてくれてた。サウンドはあくまでもオーソドックスに、でも巧みに生き生きと音楽を動かし展開させ盛り上げる。やりましょ、ハイドンツィクルス←

 何度も書くようで申し訳ないけど、今日はこのオケの、一番プレーンなというかベーシックなサウンドを、素敵に魅力的な音楽表現と共に聴かせてもらえた気がする。こういう鳴らし方をこれから定期的にできるのはこのオケにとって幸いだと思う。

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50(過ぎ)の手習い。

 シーズン終了のお知らせの時に、来シーズンからトロンボーン吹きを目指しますなどと言いたれて早一月弱。元々面倒くさがりで放置してたが今日よりようやく本格的に吹き始めた(楽器買ったのはしばらく前だったしちょこっと音を出してみる程度はやってたが)。

 球場とかでトランペットやってみたい子供さんや大人さん方相手にちょこっと教える(というほど大したことも言わないんだけど)時のを自分自身に対してやる感じ。まっサラ初心者教則本1ページ目から、ってほどでもないけど。

 トロンボーンを知ってる人には(もちろん吹ける人には)今さらだけど、3本のピストンバルブを押して音程を変えるトランペットと異なりスライドを伸縮させて管の長さを変えて音程を作る。管に印が書いてある訳でもなくまずは大体この辺り(教則本に一応何センチ辺りとは書いてあるがあくまでも目安)を探りながらチューナーで音程を探る。文字通り手探り。これを目をつぶっても一発でそのポジションにビタ止めできないと使い物にならない。
 そして、当然トランペットよりマウスピース径が大きい、ということは入る息が沢山いる。まるですっかすかに息が入っていく、ということはあっという間に吐く(吹く)息が切れる。トランペットだったら息が余ってた位だったのに。

 言っちゃった手前何とかモノになるよう努力はしてみるけど、そもそもこんな50過ぎのオッサンが1から始めていい楽器なのか?早くも後悔しつつある…



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9/22 オーバードホール 桐朋アカデミー定期

桐朋アカデミー・オーケストラ 秋季特別演奏会

 指揮:尾高忠明

 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」op.20
 R.シュトラウス:メタモルフォーゼン
 シベリウス:交響曲第2番ニ長調op.43

 桐朋アカデミー友の会会員と言いながら春季は行けずようやく秋季になって。それも本来サンダバさんが勝っていれば…まあそれはともかく。

 大学のオケ定期とかもそうなんだけど、メインの交響曲のメンツは4回生とか3回生とかが出て前半のプログラムに下級生が乗って皆満遍なく出番をという事情がある。だから桐朋アカデミーでもオープニングの曲ってイマイチ「?」な時もあるなかでドン・ファンなんて難曲を?と思った。が、見方を変えれば今年のメンバーならそれでもドン・ファンをやれるという判断をしたのかもしれない。シュトラウスらしいドラマティックでダイナミックな展開・表現が十二分になされたいい演奏だった。まあ有名なホルン4人のユニゾンのフレーズが、もうひとパンチりきがあればなあと思ったのと、木管セクションのハーモニーの響きの厚みがもうひとつかなあとは思ったけど。

 メタモルフォーゼンは桐朋にしては珍しい選曲だった。オリジナルの23人編成まで弦セクションを刈り込んで(当然技術的なセレクションもなされたはず)望んだ効果が演奏に現れてた。1stVnとVla・Vcに客演プロが入っているとはいえ、他の学生との落差をそれほど感じさせずに(23人各々がソロイスティックに扱われる曲だし)あれだけの緊迫感と豊穣な響きを描ききったのは見事。
 実は2ヵ月ほど前にこの曲はOEK定期で聴いてるんだけど、やっぱりOEKって上手いんだね。当たり前だけど。負けずに、とはならなかったことをあげつらおうとは思わないレベルの出来ではあった。

 大好きなシベリウスの2番。曲が始まったとたんに、どこの在京プロオケの演奏が始まったのかとマジで思ってしまった。元々弦セクションの技術水準は例年満遍なく高いし、管セクションもさすがに「エースローテ」のメンツが載ったらしく豊かな響きを聴かせる。シベリウスのこれでもかという息の長いフレージングと振幅の大きいダイナミクスを遠慮なく指示する尾高さんの要求に真っ向から応える。
 どこもここも素晴らしく印象的だったんだけど、1楽章前半の弦セクションのドラマティックな表現の美しさ、2楽章冒頭の低弦のピツィカートでの導入の緊張感、3楽章の緩徐パートの木管の美しさ。そして大好きな(笑)金管!どちらかというと抑制ぎみにいいバランスのハーモニーを聴かせてくれてたんだけど、フィナーレ!クライマックスのコラールの一度目強烈に響かせて、内心で「次はもうひと押しこい!」と思ってたら二度目はホントにもう一段ギアを上げて…泣きました。マジで。嗚咽こらえるのに必死なくらいに。プロのオケでもそういうところでふんずまったりすることがあるんだけど、もう素晴らしいの一言。
 富山でこれまでこの曲が何度演奏されたのか知らないけど(自分は県内では初めて聞いた)たぶんこれ程の高水準で演奏されたことはなかっただろう。富山県内のシベ2演奏史?に残る演奏だったし、桐朋アカデミーでも(少なくとも自分の聴いた範囲では)史上屈指の名演だったと言いたい。

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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