極私的富山サンダーバーズ(他あれこれ)偏愛日記

私設応援団メンバーによる富山サンダーバーズファンブログ。他個人的な趣味の世界あり。

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10/20 オーバードホール 桐朋アカデミー演奏会

桐朋アカデミー・オーケストラ 協奏曲の夕べ
 
 指揮:円光寺雅彦

 サン・サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調「エジプト風」(ピアノ:渋谷明歩)
 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 (ピアノ:高木真実子)
 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調から第一楽章(ピアノ:佐々木有紀)
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調(ピアノ:小坂絋未)

 秋シーズン恒例の桐朋の院生オーディションソリストでの協奏曲コンサート。プログラム最初に見たとき「おーすっごいヘビー級プロ!」と高まったが、今日改めて見たらブラームスは第一楽章のみ。このコンサートは基本全曲(春の学内コンサートは一曲を複数ソロで分担したり変則的)だったわけだけれど、ちょっと残念。もっともブラームス全曲やったらかなり時間が遅くなるわけだが。

 サン・サーンス。まずまずではあったけどタッチがやや重い。サン・サーンスはもっとふわりと軽いタッチの音が欲しい。数年前同じく桐朋で聴いたピアニストの子のまさに「フェザータッチ」と言いたくなるエジプト風には及ばなかった。

 バルトーク。最初のフレーズの入りから「おっ」と声を出したくなるくらい持っていかれた。まさにバルトークにふさわしい乾いた明晰なタッチ。もう少し強靭さがあれば申し分なかったけれども、第二楽章の静謐なコラールから狂騒のフィナーレまで見事に弾き切った。

 ブラームス。ここまででは最も総合力の高いピアニストさん。スケール感のある堂々のブラームス。なんで全曲でないの?と恨めしいくらい。オケを従えて、までの押しの強さは幾分不足してたが。

 プロコフィエフ。文句なし今日イチ。今日の4人の中では頭一つ抜けてた。初期のプロコフィエフのモダニズム全開の難曲を完全に掌の中に入れて音楽をドライブする。第一楽章とフィナーレにそれぞれ長大なカデンツァがあるのだが、共に圧倒的。からの、熱狂のコーダ。ブラヴォー。

 個人的な好みもあって、バルトークとプロコフィエフが特に楽しかったんだけど、オケがもう少し先鋭な、エッヂの効いた演奏が欲しかった気もした。まあこれは指揮者の問題か。

 さて来月はもう今シーズン最後の定期。メインはシューマンの2番。実はなかなかの難曲だと思うのだけれど、どう聴かせてくれるか。

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10/18 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢 第394回定期公演

オーケストラ・アンサンブル金沢 第394回定期公演

 指揮・ピアノ:シュテファン・ヴラダー

 オール・モーツァルト・プログラム

 ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
 ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
 交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」K.551

 今日の演奏を通底していたのは「歌心」と言えるのかもしれない。もう少し音楽の技術っぽく言えばフレージングとかアゴーギグとかデュナーミクとかあれこれ言えるのかもしれないけど。

 前半のピアノ協奏曲2曲はいわゆる弾き振りだったわけだけれど、一歩間違えば、というか実際に結構くど目のタメをあちこちに使ってたけどでもそれが全くくどくも作為的でもなく実にいい感じの歌になっている。それは明らかにヴラダーさんの「歌」で、ソリストとオケの間に指揮者という別の媒介(と書くと指揮者に申し訳ないが)がいないことによって実現できた味わい。
 天上的に美しく明朗な響きの21番、短調の緊張感とダイナミズムに満ちた24番、何れもヴラダーさんの素敵に美しいピアノの歌に充ちていた。

 41番。先のピアノ同様ヴラダーさんの精妙なフレージングとバランスでコントロールされた「歌」が主役。その上で全体のサウンドは、変な例えだがまるでライザップ体験後のように贅肉を削ぎ落とされた筋肉質でスピーディな疾走感満点のスタイル。これらの要素を過不足なく再現できていたか、というとさしものOEK でも指揮者の意図を十全な回答はできてはいなかったと思われる。それでも十二分にブラヴォーに価する演奏ではあったけれども。

 仮に、もしもヴラダーさんが次期の音楽監督に就任してこのオケを徹底的にトレーニングしたら(もちろん一部メンバーも替わることになるかもしれない)今とは別次元のステージへ脱皮できるかもしれない。なんとなくそう思った。

10/15 富山県美術館 開館記念展「LIFE」

 8/26から始まってた富山県美術館の開館記念展にようやく足を運ぶ。略称がTADなのはなんで?と思ってたらToyama Prefectural Museum of Art and Design の略らしい。ならばTPMじゃないの?(文字通りの富山県美術館だ)なんだけど、おそらくDesign を入れたかったのだろう。元々の名称にデザインを入れようとしたら美術側から強硬に反対され(たぶん県展とかその辺りの権威振り回したがる手合いだろう)やむなく英語名称と略称に入れることで手を打った…いかにも田舎の自治体・役所っぽい顛末。

 まあ、せっかくの新しい美術館なのであまり皮肉っぽい言い種はこのくらいにして。

 「生命と美の物語 LIFE  楽園をもとめて」という大上段に振りかぶったタイトル。人生というよりは人の生の営み全般を様々な切り口に分けてそれぞれのテーマに沿った作品を並べる、という形で日本中(一部世界からも)の美術館から目玉作品を片っ端から集めて実にゴージャスな展覧会。以前の近美では保管設備がショボくて貸してもらえなかったらしいし。自分のような美術鑑賞素人でも名前を知ってる作家名がゴロゴロと。一点でも展覧会の目玉になりそうな作品を何点もこれでもかと並んだ迫力の?展示。11/5までやってるので興味ある方は県外からでも足を運ぶ価値ありと思う。

 個人的に気に入ったものを何点か。まずはやはりクリムト。マーラーフリークとしては外せない。世紀末ウィーンの気品と退廃の絶妙な融合。パウル・クレーの油彩やピカソのキュビズム期の作品のようにパーツ毎に見てるとバラバラに見えるのに全体をふわりと眺めると立体的に浮かび上がるのも愉しい。フジタの作品を美術館所有のコレクション展示も含めこれだけまとまった点数を見たのも初めて。いわゆるフジタホワイトのつるりとした透明な肌あいが気持ちいい。
 青木繁の「大穴牟知命」の実物を観られたのも嬉しい。匂い立つ生命感。東郷青児のよく知られた端正な婦人像もよかったけど自画像がいい。通常抑制してる強烈な自己主張が画面からあふれでる。

 書いてたらきりがない。展示目録を眺めるだけでため息が出るし、前期10/5までしか展示されてなくて見逃した作品(とくに村山槐多が観られなかった…)も多々あって惜しまれる。

 コレクション展示もよかった。近美のころの暗くて狭くて垢抜けない展示とは違って、ポスターデザインや椅子のコレクション展示が実に明るく洒落てて。実は本来洒落た小物がおもちゃ箱みたいに集まってて愉しい瀧口修造コレクションもいい感じの展示スペースに納められていい。ここなどは特別な企画展がなくても一見の価値ありと思う。

 今回が記念展Part1だそうなので、次回も期待。

10/7 オリスタ 信濃vs徳島 GCS第1戦

 10-4。信濃さん先勝。

 最初両先発をネット裏で見た印象では徳島さんの方が球威があるように見えた。樫尾くんがあまり立ち上がりがよくなさそうな(ウチも地区CSで初回は得点できたし)タイプのせいもあるだろうが。その投手から1-3の4回裏に一気に5得点でKOしてしまった集中打、今シーズン散々見せつけられた信濃さん打線の破壊力が存分に出た感じ。
 樫尾くんが最低限試合は壊さずに5回4失点、あとは高井くんが3イニングと最終回は先生くんで危なげなく逃げ切り。間違いなく信濃さんの展開だった。

 話は変わるが。今日は評論家モードでネット裏でまったり観戦、と思ってたんだが開始から2イニングで飽きてww 信濃さんの応援団スタンドがワイワイ楽しそうなのでそちらに移動(富山の応援団仲間も一人いたし)ここでゆっくり、と思ってたら3回裏途中でもうウズウズして我慢しきれず意を決して「楽器取ってきていいっすか?」(先週末練習したっきりクルマに放り込んだままだった)と聞いたところ了解していただけたので、ずーずーしく応援に参加させてもらった。やっぱりよそ様の曲をやるのは楽しい(笑)とはいえほぼ(真っ赤な太陽を除いて)初見。まともに吹けたのは半分程度・゜゜(ノД`)
 ともかく、信濃さんの応援団の皆さん、極めて個人的なほぼわがままなお願いを聞いていただいてありがとうございました。あ、緒戦勝利おめでとうございました。

 でもやっぱり。サンダバさんが進出したCSが見たかったなあ、今更ながら。悔しい悲しい、で、うらやましい。

10/4 石川県立音楽堂 アンサンブル金沢コンサート

第3回 池辺晋一郎が選ぶクラシック・ベスト100

 毎回20曲を紹介するアラカルトコンサートらしい(今回初めて聴いた)、の3回目。テーマ作曲家はドヴォルザークとチャイコフスキー。前半がドヴォルザーク8曲とスメタナでチェコ特集、後半がボロディン2曲、ラフマニノフ1曲にチャイコフスキー8曲でロシア特集。プログラムリストだけ見てたら「これ全部やったら明日朝までかかるぞ」と思うくらいの曲が(何せプログラム前半の締めがドヴォコン・ドヴォ8・ドヴォ9・モルダウとか(笑))並んでるが実際演奏されるのはほんのさわり位。進行の池辺さん曰く「もっと聴きたい!と思ってもらうための欲求不満コンサート」だそうだが僕の印象(表現?)だと寸止めコンサート(なぜ僕が書くと下品になるのだろう?)だなぁ。

 アラカルトらしく最小編成はピアノソロからピアノ伴奏のソプラノ・弦楽四重奏・ピアノ五重奏・弦楽オケ・オケ伴奏のソプラノ・チェロ協奏曲・ピアノ協奏曲・ヴァイオリン協奏曲にフル編成オケの管弦楽曲に交響曲が3つ…一番大変だったのはピアニストさん、と言いたいところだけど実際のところステージマネージャーさんと設営スタッフさんたちだったろう。池辺さんがご機嫌でお得意のだじゃれ飛ばしながらしゃべってる後ろで椅子やら譜面台やらピアノやらなにやら何度も出したり引っ込めたり。

 そういうコンサートなので演奏内容やら質やらは四の五の言わない(それは野暮だ)。なので趣旨に沿ってもっと聴きたくなったものを。まずはカルテット。ゲストコンマスのレッパネンさんにOEK の2ndVn首席江原さん・Vla首席グリシンさん・Vc首席カンタさんという超豪華面子でドヴォルザークの「アメリカ」にボロディンのカルテット2番。これをさわりだけという寸止め生殺し。カンタさんソロのドヴォコンもほんのさわりだけとはいえさすが。あんなごく一部のソロだけで圧倒的。チャイコの弦セレもよかった。これはOEK 定期で是非(僕が聴いたことないだけでやったことはありそうだけど)。

 そして何よりもロメジュリとチャイ5。これをOEK で聴けるとは!まあ、トラ入りでしかも寸止め生殺しではあったけど。どうせこれだけの編成を揃えたのならいっそ例えばオールドヴォルザーク(今回の曲でならスラヴ舞曲1番にドヴォコン・ドヴ8とか)にするとか、オールチャイコフスキー(同じく今回の曲でなら弦セレ・ロメジュリ・チャイ5とか)にしたりとかの方がずっと楽しかったと思うのに。

 そもそも、今回のような企画はどういう聴衆を想定してるのだろう?定期会員になってるような人たちなら今更作曲家紹介さわりだけアラカルトにそれほど需要があるとは思えない(少なくとも僕でも今日の20曲は全部知ってたし)のだけれど。じゃあ「初めてのクラシック♪」というノリでもなかったし客層でもなかった気もしたし。s実際フィルハーモニーやマイスターの回に比べて決して客入りがよかったようには見えなかったが。

 まあでも、楽しくはあった。言い方は悪いが、小難しい理屈はなにも考えず微笑みながら気軽に楽しく。個人的に今日の午前中仕事で不愉快な思いをした気分転換にはなった。
 …あ、そういう需要があるか。←違うと思う

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プロ野球独立リーグ・富山サンダーバーズ私設応援団トランペット吹き。クラシック音楽・コミック好きのライトヲタ。

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